店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

実家へ帰る・その3

2006-02-21 22:57:21 | Weblog
 本日はとある友人と鎌倉へ出かける。
 あいにくの雨なのでゆっくり寺を見て回ることもできず、とりあえず北鎌倉から歩いて鶴岡八幡脇に抜けるルートを行く。
 知らない間に化粧坂の山道が舗装されてたり、八幡宮の裏手にでっかい洋菓子店が建っていたり、かつてはオシャレだったはずの家が廃屋や売り家になっているのも増えて、鎌倉も変わりつつあるようだ。
 そんな浦島太郎みたいな寝言はおいといて、とりあえずどこかへ行こうということになり、杉本寺まで行ってみた。
 ここはもともと鎌倉幕府開設以前からあった古い寺が、近世になって廃寺同然になっていたのを再興したのだという。
 急な階段をのぼると、こじんまりした境内にお堂があり、観音像がある。
 なんちゃら式庭園とか、ガイドブック見ないとどれがどれだかわからないほど建物がある寺ではなく、いたってシンプルなのだが、静かで落ち着く場所だ。
 午前中はそれで終わり、あとはバスで鎌倉駅まで戻ってくる。
 昼は、以前にあった外交官の奥さんたちがやっている小さなイタリア料理店にしようと思ったが、そこはなくなっていて、同じテナントに入っていた別の家庭料理の店にする。
 玄米食から自然食品・手作りの店だということで、まだ開店して日がたっていないのか店の前で客引きをして料理について説明している。
 煮込みハンバーグ定食の味はまあいいが、本当に家庭の主婦がそのままいるカンジの店だったので、なんとなく慣れていないのか、コーヒーの注文を忘れ去られているし、隣の不倫くさいカップルの女のほうに、店員がジュースをこぼした。
「こんなことで、忙しい時期になったらどうするんだろう」
「客の中には開店してすぐでも、そんなこと考慮しないで文句つけるヤツもいるだろうから、これから大変かも」
 大きなお世話かもしれないが、人がよさそうなのんびりした店員ばかりなので、そんな心配をしてしまった。
 午後からは、せっかく鎌倉に来たんだから大仏を拝んでいこう、ということになり、高徳院に出かけた。
 40年間神奈川県民をやっていて、しかもそのなかの何年かは鎌倉市民だったはずのおいらは、このときあることを初めて知った。
 それは
「大仏の裏側に窓がある」
 ということだった。
 いつもは大仏の裏側なんて見ないしな、中(大仏の体内)に入ったとこもあるけど上なんて見てなかっただけのことかもしれないが。
 この2つの窓には金網が貼られていて、友人の話だと中に見学に入る人のための空気取りのためなんじゃないかということだ。
 は~こんなことも知らなかったおいら、やはりバカかも。
 まだ調子が悪く、歩いてもだるいので観光はこのへんできりあげる。
 もう少し暖かければ前みたいにいろいろ裏通りまでうろついて、またヘンなものを探したのに。
 夕方は友人と別れて元町に行く。
 いつものとうりロデオ→ユニオン→森ブラザー→カラカラの順で回る。
 それはそのうち「また買っちまったぜ」でうpしようと思う。
 またも膨大な荷物を抱えて帰宅。