店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

店主の休日

2007-11-13 21:24:13 | Weblog
 しばらく何も書かなかったのは、実は先週3日ほど、上司(女)のお供で大阪と京都に行っていたのだ。
 といっても観光したのは銀閣寺と嵐山だけで、あとは得意先回りとか、デパートの売り場を見学したり、関連商品の店に行ったりしたので、とてもじゃないが紅葉の京都を楽しんでいない。
 急に(行く4日ほど前に)決まった話だったので、すごくあわただしかったが、ひさしぶりに外に出ると、またいろいろおもろいものが見れた。
 上司にはわるいが、珍事件も起きた。
 またぼつぼつに書いていこう。

店主には絶対にできないこと

2007-11-13 21:18:01 | 小説・読んだ本
 店主は最近、「ターシャの家」を読んだ。
 アメリカの美しい田園風景の中に佇む古きよき時代のような家に、当時90才近い女性がひとりで住んでいる、その生活の写真集だ。
 写真はプロの人が撮っているので、ながめているだけでも楽しいものだ。
 そこにある植物、ターシャの生活用品。
 ここにはブランドだの美食だの金ぴかなものなんてひとつもない。
 セレブの対極のシンプルで、できるだけ自給自足な、自然と調和する生活。
 自然の厳しさから逃げない、自然を受け入れた生活。
 ターシャはイラストレーターでもあるので、そのイラストも出でくる。
 だけど・・・。

 この生活が美しいと思うのは、
「おいらには絶対にできないから」
 である。雲の上のなんちゃら、である。
 ターシャは服の手作り、庭の手入れ、農作業、料理、イラストの仕事・・・年がいって誰かの手を借りることもあるけれど、ほとんどは自分でこなしているようだ。
 子供や孫と行き来できるほどよい距離に住み、でも基本はひとり。
 少なくとも同居うんぬんとかでもめたりすることなく、対人ストレスがたまらなそうないい生活だ。
 でも、無能なおいらは思う。
「こんなにたくさんなことを、一日にできない」
 そうなのだ、ターシャの多才さがまぶしすぎる。