店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

店主、上司と旅に出る①

2007-11-15 01:10:15 | Weblog
 今回は上司(女)と旅に出た。
 先週仕事をしていたら、上司のYさんが突然、
「私を京都に連れていってください」
 と言い出したのだ。
 なんでも、友人と京都に行く計画を立てたら、その友人が急に行けなくなったのでかわりに一緒に来て欲しい、とのことだった。
 もともと観光ではなく、半分は大阪や京都のデパートの売り場、それと取引先に行く予定だったのだという。
 実は、上司はあまり旅行をしない人である。
「計画をたてるのがめんどうくさい」
「あまり自分の街から外に出ない」
 他に行ける人もいないようなので、おいらにお鉢が回ってきたのだ。
 それでお供をすることになった。

 上司の家は、ちっとバスの便の不便なところにあるので、時間ギリギリにリレー列車に乗り、いざ博多から新幹線で大阪へ。
 一日目は、大阪の某デパートを見学する予定だという。
 昼は、「うどんが食べたい」とのことだったので、このデパートのうどんを食べた。
 が・・・たかがうどんを食べるだけなのに、すごい行列なのだ。
 しかも、もう大阪は、「ギフト早期予約・●●パーセント引き」というのをやっていて、催事場は人がとても多い。
「どうして?まだ11月なのに???」
 上司、さっそくカルチャーショックを受ける。
「そりゃ、早期割引で安いからじゃないですかね」
 おいらがツッこむと、上司は納得したようではあるが。
 うどんを食べたあと、駅の動く歩道に乗る。
 さすがカンサイ王国は、動く歩道を早足で歩く。
 と、突然・・・。
「ガリガリガリ」
 とものすごい音がして、いきなり動く歩道がとまって、歩道の出口のところの金属部分がばりばりと剥がれ落ちた。
「え?え?どうして???」
 またもや上司、驚きのあまり呆然としている。
 でもそのままおいらたちは、次の店へと移動した。

 次に行った某店のティールーム(紅茶専門店)。
 雰囲気はイギリス風で、落ち着いた色のインテリアのボックス席が中心でなかなかよかったのだか、頼んだアイスティーを見て上司がひとこと。
「見て、これ。クリームダウンしてるよ」
 どうやらその店では、氷を入れたジョッキにじかに熱い紅茶を注いでいるらしい。そのため十分に紅茶が冷えずに、濁るのだ。
 上司はブチ切れて氷を皿に放り出した。
 おいらの頼んだホットの紅茶も、抽出しずきなのか、ちっと渋みが出ていた。
 こんなときは、砂時計をつけてくれるとありがたいのに。
 金のわりには、ずさんだぞ某ティールーム。

 そして帰り道、先ほどの動く歩道の前を通ったら、「立ち入り禁止」になって、作業員の人たちが修理をしていた。
 言っておくが壊したのは私たちではない。
 私たちのちょっと前にいた、杖を持ったじいさんがあやしい。