店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

世界地図

2008-01-21 13:21:02 | 小説・読んだ本
 両親がこちらにやってきて、同居をはじめたので県の地図が必要になり、さっそく本屋に行って地図を買ってきた。
 最近は世界地図もずいぶん変わっただろうと思い、ついでに新しく世界地図も購入した。
 それがこの「世界を旅する地図」である。
 ページの半分は世界遺産・美術館・航空路線図など観光に関する資料が多いのだが、それとなく地図のページを読んで見ると・・・
 いや~、おいらの知識って20年前でとまってますね。
 新しい国がばんばんできているのにひたすら驚く。
 最近「キリバス」という国名を耳にしたのだけど、おいらは深く考えずに、
「たぶん旧ソ連とかのほうに新しくできた国なんじゃないのか」
 と思い込んでいたが、この「キリバス」はなんと太平洋上、ニューギニアの隣の隣にある国なのである。(キリバスの皆さん、カンちがいをしていてすいません)
 さらにバカなおいらは、フランスとスペインの間に「アンドラ」という小さな国があることも知らなかったし、ガイアナというのはアフリカにあると思っていた。
(実は南米大陸の、ベネズエラとブラジルの隣にあるんです)
 う~ん、無知だ。世界についてこれほどまでに無知だったとは。
 例として出した上記3国の関係者の方、怒らないでください。
 ちっと反省する。
 反省しながらも地図をめくっていくと、世界のいろんなデータがのっている。
 数字というものはたいへんに露骨に真実を示してしまうものなので、恐ろしく悲惨なことも、これでいいのかと思うようなことも、嘆かわしいと思うようなこともみんな一枚の地図形式の図の上にあらわれているのだ。
 それを見て
「ああそうなの」
 と、単なる知識のひとつとして頭にしまいこみたくなくなりそうな大問題さえ、カラー図版の上に整然と並べられている。
 「知る」ということは・・・
 感動だとか、知識が増えたことに対する満足感とかいうおめでたい気持ちを、どっかに消し飛ばすようなことを、おいらに突きつけているような気がする。
 この世界地図は、ここから何かを知って、お気楽に他人に薀蓄なんかふかせないような別の何かをおいらにくれた気がする、というのはおおげさなんだろうか?