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「合衆国最後の日」
監督 ロバート・アルドリッチ
主演 バート・ランカスター
(物語)あるアメリカ空軍ミサイル基地の核ミサイルセクションが占拠された。犯人は、この基地のシステム開発にも携わった元空軍将校率いる刑務所脱獄犯グループ。核弾頭を搭載したICBM9基を人質に、大統領との直接会話を通じて彼らが要求したのは、一人あたり一千万ドル相当の少額紙幣と、エアフォース1(大統領専用機)による安全な国外逃亡、そして、ベトナム戦争開戦にまつわる、ある機密文書の公開だった…。
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77年公開のアメリカ映画。実は、ずっと見たくて探していた作品です。TSUTAYAの発掘良品コーナーで、やっと見つけました。
監督は、これも名作、「攻撃」という戦争映画を演出したロバート・アルドリッチ。監督らしい社会派的視点が、今作にも色濃く出ています。
核ミサイルを人質に犯人が政治的な要求をするという図式は、今では珍しくありませんが、今作で問われているのは、国家としての矜持です。後半一時間は、アメリカ大統領の大統領たる資格を、直球真っ向勝負で問うているように感じました。
ハッピーエンドとは言い難い無情なラストが、僕には大変重い。
好きな映画が、また一つ増えました。