「ストーカー」
監督 アンドレイ・タルコフスキー
主演 アレキサンドル・カイダノフスキー
(物語)ある日、突然現れた"ゾーン"と呼ばれる謎の閉鎖区域。立ち入り禁止となっているにも関わらず、その中心にあるという「何でも希望の叶う部屋」を目指す人々は跡を絶たない。
今、ここにも「ストーカー」と呼ばれる案内人の導きで、大学教授と作家という、2人の男がゾーンの中心目指して歩みを進めるのだった…。
☆ ☆
ずっと前に、この監督の代表作「惑星ソラリス」を取り上げたことがありますが、この監督は、有名な割には作品を目にすることが少ないんですよね。TVでもあまり放映されないし。
僕がこれまで見たのは、「惑星ソラリス」と、ずっと前にNHKのBS2でやってた「鏡」の2本だけ。
見たい気持ちを何年も抱えて来ましたが、今、TSUTAYAで、ちょうどタルコフスキーのキャンペーンをやっているんですね。
「ストーカー」「サクリファイス」「ノスタルジア」の3本が目立つようにコーナー作ってあって、これはもう、見るしかない。
で、まずこの作品を借りました。
「ストーカー」とは、現代使われてる意味とは違って、ゾーンへの案内人みたいなもの。どうも、何人も居て、組織的に営業してるみたいですが、映画を見ているだけでは、よく分かりません。
分からないと言えば、ゾーンもよく分からない。いったい何がどうなっているんだか…。
この映画は、よく分からないことだらけです。
でも、分からないのがタルコフスキーなんです。
「惑星ソラリス」も、正直よく分からない映画でした。「鏡」は、もっと分からない。
でも、映像は美しいのです。
何だかよく分からないけど、凄いのです。
とにかく見入ってしまうのです。
この世界には、自分の手に余る代物というのが、存在するものです。
その価値を、素直に認められる人間でありたいと思っています。分からないなら、分からないなりに。
取りあえず、原作小説買っちゃったよー。