「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」
監督 水島精二
主演(声)宮野真守
(物語)新型モビルスーツの公開演習に、突如現れた正体不明のモビルスーツ、ガンダム。その威力を散々見せつけた後、一つの声明が発せられた。ガンダムを擁した組織の名は「ソレスタルビーイング」。「全ての戦争、武力紛争に介入する」と主張し、次々と世界中の武力紛争への介入を始めた。
果たしてソレスタルビーイングの真の目的は?彼らの正体は?謎が謎を呼ぶ中、多数の人々の運命が翻弄されていくのだった…。
と、いう訳で、実は年末に見終えていたのですが、紹介しそびれてた作品です。そのまま触れずに埋もれさすのはもったいないので、取り上げることにします。
主人公たちが、あらかじめ定められた一定のプランに基づいて行動するという点が、アシモフのファウンデーションシリーズを思い出させるなあと思いながら見ていました。
第1シリーズの後半からは、本当に目が離せない展開が終盤までずっと続きます。Zガンダム並みに数が多く性格も多彩なキャラが、みんな基本的に個人の考えに基づいて行動するものですから、もうこんがらがって、こんがらがって。正直、中年には主要キャラの名前が覚えきれない…。でも、めちゃめちゃ面白いんですよね。
ストーリーは、シビア、というより、はっきり言って残酷です。キャラクターが無残な死に方をしますし、生き残った人も大きな精神的なダメージを受ける場合が多くて。そもそも、主人公たちの活動自体が、戦争をなくすために武力介入するという矛盾を抱えており、自分たちの活動が現実に被害者を発生させる負のスパイラルを作り出している。敵に勝ってめでたしめでたし、では全然なくて、却って事態が悪化することもしばしば…。戦い続ける彼らの行く先に待っているのは…。いつしか目が離せなくなっていた自分がいました。
第1シリーズも、第2シリーズも、クライマックスは涙腺崩壊でした(;_:)。
そうそう、美少年キャラが多いので、女性人気が高いという話を聞いています。キャラクターデザインは高河ゆんさん。僕ら世代のオタクには、懐かしい名前です。
僕はDVDのレンタルで見ましたが、放送10周年とかで有料でネット配信もされてます。
傑作だと思います。