月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.42 スピードグルー&シンキ「MAAHNGAMYAUH」

2022-05-18 14:08:38 | 日本のロック

2021年は、日本のロックの発掘物が多々あったようだけど、

レコードコレクター誌の恒例のリイシューベスト10で

スピードグルー&シンキのライブ音源の発掘を知った時は驚きました。

ライブ音源なんて存在しないと思っていただけに、これは聴かなければと。

それも40分弱のある程度まとまったもので。

50年前の音源、よくぞ残っていてくれました。

 

スピードグルー&シンキは、

陳信輝(ギター)exパワーハウス、フードブレイン

ルイズルイス加部(ベース)exゴールデンカップス、フードブレイン

ジョーイ・スミス(ドラム)

のスリーピースバンドです。70年代初めにアルバム2種を発売して解散。

ブルース色の強い所謂ニューロックに分類されますが、

日本のバンドとは思えないセンスの良さをしています。

アルバムのアートワークもあか抜けていました。

そんな感じでマニア受けはしたでしょうけど、

一般的には受け入れられなかったようで、

売れ行きは芳しくなかったようですね。

しかしながら、海外では一部マニアに評価が高かったようで、

正式なものかはわかりませんが、海外でもプレスされていたようです。

(昔からオリジナルアナログ盤はレアでしたが、今では状態のいい帯付きなら

6桁価格も珍しくないかと)

フラワートラヴェリンバンド、トゥーマッチと並んで

日本が世界に誇っていいバンドだと自分では思っています。

 

SPEED, GLUE & SHINKI/MAAHNGAMYAUH - YouTube

 

調べ物をしていたら、このアルバムについての

陳信輝さんのインタヴューを見つけました。

流石に年をとったなぁと。

残念ながら加部さんは亡くなられていますが、

陳さんは元気そうでなによりです。

 

スピード・グルー&シンキは終わらない。陳信輝と李世福が語る60~70年代横浜ロック史 | Mikiki