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年の瀬の12/29、30に参加した『Kyoto Great Round』のレースレポ、その3です。
(その1はこちら)(その2はこちら)
その3では、第3エイド「嵐山」からの続きです。
第3エイド「嵐山」を出発
エイドで立ち止まったことで体が冷えましたが、動き出したらすぐ温かくなるでしょ!とそのまま再スタート。
でもやっぱり寒くなり100mほど進んだところで薄手のシャカシャカを羽織りました。何やってんだろ。
エイドからは結構すぐにトレイルの入口があるんですが、山が近くにある環境っていいですね。そんなところに住みたい!
トレイルの入口で前の選手が話しかけてきました。「亀岡の関門、間に合いますかね?」と言う。
私の予想では亀岡の関門は1時間以上の余裕があるので、「大丈夫でしょう」と答えておきました。
その後、さーっと進んでいかれました。。。 そ、そんなに体力残ってるなら余裕でしょ。
そのあと、1人でえっちらおっちら進んでいると、分岐で1人の選手が立ち止まっており、
「どっち行けばいいんですか?」と聞いてきた。その分岐には京都一周トレイルの標識があったので分かると思うんだけど、
この区間は160㎞の選手が逆走してくる区間でもあるので迷っちゃったのかな。
「西芳寺(苔寺)方面へ進めばいいですよー」と伝えて先を進みましたが、
今考えると、もしかするとバッテリー切れで地図を確認できないでいたのかも。
もう少し踏み込んで聞いてあげればよかったかと反省。
寒い時期は特に、予備バッテリーを多めに持とう!
そうそう、バッテリーで思い出しました。
スマホやGPSウォッチの充電に必要なバッテリー容量を計算して、予備バッテリーを準備していたんですが、
自分が思っているより消費が激しく、また予備バッテリー側の給電容量も少ないようでした。
これって気温に関係するのかな?
調べてみると、寒い環境下ではバッテリー性能が低下するそうです。やっぱり。
数値上の計算だけで必要な容量を計算していてはダメなんですね。
西芳寺(苔寺)あたりで京都一周トレイルは終わり。
そこから亀岡へは「唐櫃(からと)越えルート」になります。
明智光秀が本能寺に向けて進軍したルートの1つなんですって。
ここを明智光秀が通ったのかと思うとゾクッとしました。
ノンマーキングだから間違うのが当たり前!
水掛山を越えて、みずき山の手前で大きくコースロスト。
ここも前の選手について行っちゃったんだけど、
本来のコースと並行しており、なかなか警告が鳴らず350mほど進んだところで警告がなり気付きました。
この時も何回も前を行く選手が謝ってくれましたが、全然謝らなくていいのにね。
並行しているからちょっと草むらを横切ればすぐに復帰できるんじゃない?と思ったものの、
随分と上に選手のライトが見え、高低差があるようだったので諦めて元来た道を戻りました。
往復で700mのロスト。これが Kyoto Great Round です。ノンマーキングなのでこれくらいは想定範囲内です。
凹むことなく、話のネタになる!と前向きになれました。
あと、トロッコ亀岡駅の下をくぐったあと、河川敷を進むところでも迷いました。
だだっ広い草むらで、真っ暗ななか、どっちに行けばいいのか分からないんです。
幸い一緒にいた選手と相談しながら進みましたが1人だと泣いてるところ。
第4エイド「亀岡」に到着。
80kmの部の選手はここがゴール。いいなぁと思いながらエイドにピットイン。
この時ばかりは残り距離を考えちゃいました。残り60㎞もあるなんて、絶望しかない。
いかんいかん。残り距離を考えちゃいかんのです。
ここのエイドも至れり尽くせりで、椅子に案内してくれ、お茶漬けをオーダーすると持ってきてくれました。
あと、給水もお茶漬けを食べている間に、やってくれて有難かったです。ちょっと甘やかしすぎじゃない?と思うほどでした。
この時間帯にやってくる選手はもう少なくなっていたからかも知れません。
そうそう、ドロップバックも持ってきてくれたんですが(感謝)、ドロップバックに霜が付いててびっくり。
河川敷だから冷え込むんですよね。そんななか焼いてくれるエイドスタッフにはほんと感謝しかありません。
補給食の補充やライトのバッテリーを交換していると、前に座った選手がここで止めるという。
もう足が残っておらず、次のエイド「淀川河川敷」まで関門時間の9時までに行くのは無理だという。
トレランって時間が長いから好調/不調の波があり、復活する可能性もあるので勿体ないなぁと思うけど、
無責任なことは言えないので「大丈夫ですよ。行きましょう!」とは言えないと思い何も言いませんでした。
ちなみに私は自分からは絶対に止めない。そう決めています。←ちょっと前からですが。
止めるかどうかを考える機会を作らないほうがいいのです。
考えると人間って弱いものでマイナス方向へ行っちゃいますからね。
2:20分、エイドアウトしようとすると、水1リットルと、補給食1000kcalの持ち物チェックがありました。
さっきパッキングしたばかりなのに、また出さないといけないのかー。
すっかり忘れてたと思っていると、スタッフの方が、ザックのメッシュポケットやウエストベルトに入っている
カロリーメイトなどの補給食を見つけてくれて、1000kcal以上ありますね!ってことで無事にパス。ほっ。
1000kcalどころか3000kcalくらい持ってまんがな。
亀岡からは冷え込みが厳しかったです。
エイドを出ると橋を渡るんですが、ガスってて幻想的でしたが、めちゃくちゃ寒かったです。
河原だから寒いんだろうと思っていたけど、その後 どんどん冷え込む始末。
メッシュの帽子で、頭がキンキンに冷えてきたので、
首にバフを巻き、帽子はビーニー(ニット帽)に交換。厚手の手袋を追加で装着しました。
亀岡のエイドで着込めばよかったと思ったが時すでに遅し。
途中、コンビニでおにぎりを調達。
ちなみに亀岡を出たあと、他の選手につられて長い距離を歩いちゃいました。
今思えばもうちょっと走っておけばよかったと反省。
関西電力の西京都変電所のあたりで寒さがピークになり、ふと横を見るとため池があって、
水面が凍ってました。寒いはずだわさ。我慢していても何もいいことないと思い、フリースを着込みました。
そこからは登り区間になったこともあり体がポカポカになりました。
大原野森林公園の森の案内所でトイレがあるということだったのにシャッターが閉まってました。
オーマイガー! そこにあるということで膀胱ちゃんがそこに向けて準備していたのに。。。
と思ったのですが、よーく見ると張り紙がしてあり、シャッターを開けたらちゃんと閉めておいてね!と書いてありました。
開けて使っていいんだ。ということで事なきを得ました。ほっ。
ここで時間をチェック。予定より2,3分遅れていることを認識。やばい。
そこからポンポン山への上りはまぁまぁ頑張って登りました。
だがしかーし、あんなに頑張って登ったのに、予定より5分遅れ。拡大してるー。
ヤベーぞ!ということで休憩もせずに先に進むも、釈迦岳付近で登山道を見失い5分ほど迷いました。
落ち葉だらけで登山道が見えないんです。適当に進んでみるも明らかに誰も踏みつけてない落ち葉で、
こっちじゃない、あっちでもないの繰り返し。
結局登山道は分からずじまいで大体の方向に進んだら登山道が出てきました。
崖とかは注意しないといけないけど、大体で進めばいいんだね。
釈迦岳を過ぎてちょっとすると夜が明けてきました。
ガチオさんも言ってましたけど、陽が出てくると元気が出ます。
ゴルフ場の横を通るところがあるんだけど、球が飛んでこないかドキドキ。
7時前なのでプレーしていないと思うけど緊張した。
眺望が開けている場所がありました。京都の市街地がちらっとみえます。
関門との闘いに必死のパッチ
次のエイドの関門時間が気になり、この辺りから今 持ってる力をお出し惜しみせずに走りました。
関門アウトだけにはなりたくない。もう必死のぱっちです。
天王山ハイキングコース入口の辺りで2人の選手をパス。このお2人は急いでいる感じもなくゆっくり歩いてました。もう諦めたのかな。
時計をチェックすると予定よりさらに15分遅れ。な~にぃ~?!って感じ。あんなに頑張ったのに。。。
見積もりが厳しすぎたのと(厳しくしないと間に合わない)、ちょっとしたコースロストをしたのが痛い。
次のエイドまで予定ではあと70分かかる。関門の15分前に到着する計算になる。
予定より時間のかかっている現状では、相当厳しいことを認識。
そこからも必死のパッチです。
酒解神社やその手前にも神社があったと思うけど、時間は8時頃で参拝される人や、ウォーキングしている人がチラホラ。
老夫婦から「頑張ってはりますな!」と声をかけてもらいました。京都らしい言葉でほっこり。
天王山を越えてJR山崎駅の辺りまで降りてきたところで踏切が見えた。
その時はまだ踏切は閉まってなかったのに、あと10mってところでカンカン音が鳴り閉まりだりました。
オーマイガー!でございます。ここで2分のロス。
JR山崎駅のところにトイレがあるのですが、若干尿意があったので行っておきたかったところですが、時間が気になりパス。
それなのにエイドのある河川敷へ出る手前の道路で赤信号に引っかかりました。1分のロス。
そんなことならトイレに行っておけば良かった。
第5エイド「淀川河川敷」に到着。
とりあえず間に合ったことに安堵。でもエネルギーをかなり使ったのでヨレヨレでした。
ここにも嫁さんが駆けつけてくれていました。ほっとするね。感謝。
エイドでは、コンソメスープと焼いたお餅を頂きました。本当はぜんざいがあるはずだけど売り切れたのかな。
スタッフの方に「コンソメスープにお餅を入れましょか?」と聞かれ、「え? そんなん合うん?」と思いましたが、
お餅が柔らかくなって、味も美味しゅうございました。
ここのエイドも至れり尽くせりで、水分の補給などやっていただけ、感謝、感謝です。
関門時間はエイドをアウトする時間なので、時間がないなかサポートいただき助かりました。
諦めてたまるか!
ここでスタッフの方から、次のエイドまで19㎞あり、関門は12時であることを伝えられました。
「止めるなら今だよ」ってことだろうけど、「進みます!」と宣言。
エイドの出しなにもう1つお餅をもらって出発です。右手に持ってるのお餅です。 ←食い意地はってる!
ここから観月橋まで淀川と宇治川の河川敷を10㎞ほど走ります。
河川敷って何もなく、ずっと先までコースが見えちゃうのが辛い。心が折れて何回か歩いちゃいました。
あとストックを仕舞ったり、暑くなってきたのでフリースを脱いだり、GPSウォッチのバッテリーがなくなってきたので充電したり、
その都度立ち止まってました。今思い返せば、こういう時間がもったいなかったなーと反省。
観月橋のあたりで黄色(オレンジだったか?)のビブスを着た人が「頑張りましょう~!」と元気に声をかけてくれました。
一瞬スイーパーさんか?と思ったけど、河川敷で2人抜いたから最終ランナーじゃないはず。
たぶん一緒に走ってるマーシャルさん(ケガや道迷いなどして困っているランナーがいないかパトロールしながら走る)だと思う。知らんけど。
河川敷でかなり歩いてしまったので、このまま行くと次の関門は厳しいはず。
ここで一念発起して最後の力を振り絞り、そのマーシャルさんに付いていきました。
このマーシャルさん、いい人で、ほら付いて来いよってな感じでところどころで待ってくれたりするんですよ。
そんなこともあって、キロ7~キロ8くらいで走れました。
大岩山展望所にかけてひと山あるのですが、登りになると付いていくことは出来ず、大岩山展望所の手前でマーシャルさんとはバイバイ。
マーシャルさん、その節はありがとうございました。このブログ見てないと思うけど。
なんとか大岩山展望所のある山を登り切りました。←大したことない。
いくつかベンチがあるんだけど、そこそこ人がいてベンチが全部埋まってました。そんな有名なところなのでしょうか?
私も座りたいけど先を急ぎます。
大岩山展望所で時計を確認。次のエイドまで残り4㎞ちょいで、あと42分ある。
下り基調だし何とか間に合うだろう。
大岩山展望所からは確かに下り基調なんだけど、かなり急な下り坂。
下りの着地衝撃が脚に堪える。あ゛~という声が漏れるほど。
着地衝撃を小さくできないかと思って、ここでちょっと走るフォームを変えてみたんです。
そしたら、左足の小指に強烈な痛みに襲われ、歩くのも出来ないほどでした。
水ぶくれの痛みは嵐山くらいからずっとあったんですがその比じゃない痛み。
自分の感覚では爪が剥がれたのではないかと想像。 ←帰宅後に確認するとやはり剥がれてました。
そこからは左足になるべく体重をかけないよう歩き、時には後ろ向きに歩いたりしながら、とにかく進みました。
次のエイドまで残り3㎞なのに。。。
そうこうしているうちに痛みをあまり感じないようになってきて、遅いですがジョグくらいで走れるようになりました。
関門に間に合ったとしてもこの脚では次へ進むことはNGだよな。
そう思いながらも関門に間に合ってやめるのと、間に合わずに止めるのとでは、大きな違いがあると思い、
遅いながらもジョグで進んでいたんですが、最後の最後でまたまたコースロスト。曲がるところを間違えて1分半のロス。
なんとか最終エイド「折戸公園」に到着。
ここにも嫁さんが応援に駆けつけてくれていました。だけど合わせる顔がない。
関門時間を2分オーバーしていました。ここでジ・エンドです。
エイドはもう片付け途中でしたが、コーラ一杯と八つ橋をいただきました。感謝。
しばらくエイドのある公園で休んだ後、嫁さんとともに電車でゴール地点へ戻ったのですが、
ちょっと休んだことで筋肉がカチンコチンになってるし、
左足小指の痛みも感じるようになり、普通に歩けない状態で苦労しました。
さっきまでジョグしていたのが不思議。メンタルなのでしょうか?
ゴール地点へ行ってみたのですが、ゴールする選手の笑顔がまぶしかったです。
来年リベンジします!
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