大雑把に言うと、
精神科 悩みを医療行為で治す
心療内科 内科などで治せない体の不調を治す
神経科 神経による体の不調を治す
と考えると、人が生きるうえで非常に解決が困難な「悩み」という問題を、保険適用で医療行為として治せる、夢のようなシステムと言える。
ところが歴史的に精神病というと、偏見によってキチガイとかノウタリンなどの概念があり、そこにカテゴライズされるのが嫌で使わないという実情もある。
さらには、そのような偏見から精神病そのものが閉鎖的になり、不正行為がまかり通ってしまう。
このあたり、どのような組織でも起こりうる、普遍的な問題でもある。
私個人としては、それを踏まえた上で効率的に精神病院を利用しているつもり。
頭がゴチャゴチャになって、なんの結論も得られないよりかは、その枷となっている「悩み」そのものを薬があるのだったら軽減させて、本来集中するべきところに思考のエネルギーを集めたい。
眠れないのだったら、睡眠導入剤も保険適用で処方できる。
便秘改善薬も保険適用で処方できる。これも大きな悩みの元になる。
違法薬物を使って捕まったり廃人になるよりも、用法用量を専門家と確認しながら保険適用で合法的に薬を使えるほうが、それはまったくもって逆の価値になる。
その悩みは一体何で、どのように考えれば解決できるかも、心理療法士など専門家が存在するので、相談しながら改善していくこともできる。
それでも閉鎖的なシステムであった経緯から、とにかく薬を大量に処方すればいいと考えたり、治すより継続して通院させるとか、そもそもマウントを取りたい医者もいるので、こちらからも嫌というほど疑問をぶつけて、納得するということが必要になる。
他の医者に通って、何が良いか何が悪いか判断することも必要になる。
それはその他の診療科の医者でも同じことなのだけど。
そうなると、医者を選ぶためには大量の精神力が必要となるので、本当に思考能力が落ちて生きる活力がなくなってから精神科に行くのでは、正確な判断もできない。
内科のかかりつけ医のように、ちょっとした悩みを抱えた際にふらりと診察を受けるぐらいの心持ちで精神科に行ってみると考えるほうが、使い方としてあっていると思う。
それで来るなという医者がいれば、そんなところは悩みが重篤化したときに行っても同じことが起こる。
今現在は、どちらかというと心療内科や神経科の領域ではあるけれど、全身神経痛の症状を緩和させるために精神科に通っている。
ああだこうだと考える悩みを相談する場所としても、うってつけなので、ついでですな。
とはいえ、相談する相手にもそれなりの思考レベルが必要になるので、こちらもしっかり医者を選ぶことになる。
逆にマウントをとってしまうことになるので、それはそれで虚しいことです。
お互い対等に高め合う関係でないと何も好転しないのは、教育でも人間関係でも変わらないので。