リモートワークが浸透してくると、当たり前の疑問が湧いてくる。
なんで決まった時間に、決まった場所に行って、決まった人と会う必要があるのか?
小学生時代から変わらないじゃないか?
別に、違う時間、違う場所で、違う人と会って仕事できることなんてたくさんあるよなぁ?
特に事務関連の職業なんか、通信環境とパソコンがあればなんとかなる。
毎日同じ場所に通うこと。
そう思い込んでいる。
そう思い込まされていた。
そう思い込ませる必要があった。
特定の環境に拘束することによって、外部の情報をシャットアウトする。
そうすることによって、どんなに理不尽な命令でも聞かせられる。
特定の時間、特定の場所に拘束することによって、余計な仕事をさせることができる。
会社のために一生滅私奉公する。
そんな便利な社員が必要なんですよ。
終身雇用制度の日本では。
嗚呼、素晴らしきムラ社会。
職場の人間関係で鬱になって会社に行けなくても、リモートワークなら仕事できる。
よっぽど生産性がある。
現場に行く仕事では、特定の場所に行くことは重要ですよ。
設計開発であれば、生産現場に行って、実際の作業を見て、設計改善することもできるけれど。
毎日同じ場所に通う設計が、頻繁に現場に行って、具体的な設計改善をするなんて、基本無いのが実際ですよ。
毎日黙々とCADに向かって図面書いてるんだもの。
そりゃ設計不具合は起こるし、設計能力も下がる。
ものを作るための指示書を書く人が、現場を知らないんだから。
なんのために同じ場所に通うのか?
便利に使って、便利に使われるためですよね。
道具です。
サラリーマンは貴重な税収源ですし。
給料の大半を差っ引いても、文句を言わない優秀な納税者です。
そりゃクレジットカードの与信も良くなるし、わざわざ確定申告のために税務署で騒ぎ立てる必要もない。
そんなことに気づくことができたという意味では、COVID-19の蔓延は、負債だけではないということか。
social distancing
で、「人混みを避ける」という熟語です。
新たな和製英語が生まれてしまいましたな。
social distance
じゃないんですよね。