仕事というものは、別に先輩が教えることが必須ではない。
後輩であれば、仕事のやり方を盗むぐらいの熱意を持って、一挙手一投足をつぶさに観察する。
いや素晴らしい向上心ではないですか?
芸能の師匠につく弟子に、何か教える必要はないのですよ。
自分が自力で成功と失敗を繰り返して探しだした結果が今の能力で。
そんなものを上澄みだけ掬って学習して素晴らしい芸だと思われたら、つまらない事この上ない。
裏にある大量の失敗があるからこそ、芸に深みが出てくるのだから。
ゴッホの自画像や、ムンクの叫びを、なんの絶望も感じたことのない人間が描いたとして、そこに価値はありますか?
世の中成果主義なんて言われますけれどね。
実際は欲しくても、到底届かない芸や技術もあるわけです。
それと比較したら自分がどうしても劣る場合、どうする?
盗みますよ。成果を。
その相手を貶めるなりして辞めさせて、できた成果だけ掬って自分がやったと言えばいい。
その上澄みだけ掬った人は、その下に膨大な基礎の蓄積が眠っていることを知らない。
その成果を改善改良できずに、そのまま使い古すしかない。
そんなことは大企業だろうがなんだろうが、起こることは知っているのでね。
生徒や学生でさえ起こる。
逃げるが勝ちです。