ホロライブの炎上は、とばっちりというか、もうどうにもならない力の不手際のせいで、更にどうにもならない力に目をつけられてしまったせいで起こったことで。
炎上というよりも、集中砲火の戦場だったわけですな。
敵対している国の間にいたせいで、戦争に巻き込まれたようなもので。
現実的には巨大マーケットからの撤退を余儀なくされたり、デビューさせたタレントを引退させたり、損失のほうが大きかったわけです。
その難しい舵取りが必要な状況をなんとか乗り切ったというだけでも、ものすごいことですよ?
約一年経つけれど、いつまたそのような危機状態に陥るかわからないし、そういった炎上リスクと向き合いながら成長戦略を築いていく。
世間知らずの引きこもりが実際そんな仕事やってみなさいよ。数日で自主退職せざるを得なくなりますよ。
そういった経験をするとダメージも大きいけれど強くもなる。
・メンバー間の協力が必須になる。
団結力が上がりますよね。
わざわざ他のメンバーの足を引っ張り合っている場合じゃない。
存亡の危機を目の前に、つまらないプライドの維持のために、他者を蹴落としていられない。
・視聴者も協力
意味不明な外部からの侵略に対処しなければならない。
タレントだけではなく、視聴者やファンも協力する。
イベントや様々な企画への協力や貢献意欲がハンパじゃない。
・スパムが消える
もとよりホロライブは、視聴者によるアイドル育成要素が強かったため、悪意のあるコメントは少なかったのだけど。
ウイルスのようなスパム攻撃を排除しなければいけない中で、いち視聴者の中途半端なスパムは一瞬で消される。
例えるならば、歴戦のプロ傭兵集団の中に、おもちゃの拳銃を持って迷い込んだチンピラ。
そんなスパムは消えるざるを得ない。
この状態も一時的で、そのような過去の経緯を知らない、悪意のある匿名スパムコメントを平気で書き込むような視聴者層も増えていくだろうけれど。
「平和な時代になったもんだ」
と回顧する退役軍人に瞬殺されるかもしれないなとも想像する。
その危機を経験していないタレントの、安易なミスも発生するだろうなぁ。
危機や災害は人と文明を強くする。
失敗しなければわからないことは多い。
その失敗や危機に屈せず、乗り越えてしまった人は、舐めないほうがいいと思いますよね。
逆に舐めた方は可哀想なことになる。