半世紀も生きれば、大抵のことは経験しているんだから、わざわざ生きる必要なんてないでしょう。
と、若い頃は考えたと思います。
年月を重ねるほど、新しいことに気づいて学んでいく。
もっとも、不健康な病気になって、不自由であることも知った。
病気を治療し、回復することも。
新しく人生をやり直したいとも思わない。
生まれ育ちを恨んだり羨んだりするより、自分が何をして、何を学ぶかの方に興味がある。
長生きしたいのだけれど、いつまで生きられるかはわからない。
もっと無茶を言えば、1日24時間しかないのが恨めしい。
しかしこれが増えたからって、時間を効率的に使おうともしないから、結局のところ何も変わらない可能性がある。
長生きしたいというよりも、もっと色々経験して、色々知りたい。
それでもって、この作業には終わりなんてない。
まだ人類が経験していないことや知らないことなんてあるわけで。
一発終了の「死」を避けて、何をどれだけできるかは、結局は自分次第。
それとまぁ、運もあると思うけれど、それさえも求めていないと掴めないのでね。