のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

サックス:木管楽器

2006-07-24 | 『音楽のはなし』
あまり触れたことのない楽器、サックスについて調べてみました。

サックス、かっこいいですね。

サクソフォーンは、金属製の木管楽器の一種で、1840年代にベルギーの管楽器製作者、アドルフ・サックスによって考案された。

一般には真鍮で作られるが銀や銅が使われることもある。

ラッカーで塗装されているものが多いが、銀・金・プラチナなどでメッキされたものや、艶消し仕上げのものもある。

木管楽器と金管楽器の橋渡しを目的に開発された楽器で、木管楽器の柔らかさ・金管楽器の壮大さを兼ね備えた楽器。

クラシック音楽からポップス、ジャズまで、いろいろな分野の音楽で用いられる。

代表的な形態は吹奏楽が現在多いが、その他にもジャズバンドやビッグバンド(スウィング・ジャズ)、またオーケストラにも曲によっては参加することがある。

縮めてSax と呼ばれることも多い。


ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種がもっともよく使われる。

クラシカルサクソフォーンにおいてはアルトが標準的な楽器として用いられているが、ジャズ、ポピュラーミュージックにおいては、アルト、テナーも使われる。

ソプラニーノ
サクソフォーン中で最も小さい。音域が高いために一般的に用いられる機会は少ないが、サクソフォーンのアンサンブルなどで用いられることがある。

ソプラノ
サクソフォーン四重奏においてはリーダー的存在になる。また、テナーと同じ調性であるため、ジャズなどではテナー奏者が持ち替えて演奏することが多い。

アルト
サクソフォーン中で最も標準的な楽器である。サクソフォーンのための協奏曲はほとんどがアルトサクソフォーンのために書かれている。

テナー
アルトの次によく使われる楽器。調性がトランペットなどと同じで男性的かつ豪快な音色を持つことから、ジャズミュージックなどをはじめとしてソロ演奏時の楽器として重用されている。

バリトン
アンサンブル用としてはクラシカルサクソフォーンにおいては、アンサンブル楽器としての性格が強いが、ジャズミュージックにおいては、ジェリー・マリガンのようなバリトンサクソフォーンのソロ奏者が存在する。

バス
サクソフォーンのアンサンブルなどで用いられることがある。

コントラバス
世界でも数台しかなく、背の高い成人男性以外は演奏時に脚立を必要とする。サクソフォーンのアンサンブルなどで用いられることがある。

チューバックス
コントラバスが携帯に不便である為、管長を折り曲げて作ったのがこの楽器。音域はコントラバスと同一だが、マウスピースはバリトンと同じ物が使用可能。

オーロクローム
通常の音色で同時に2つの音を出せる、二重ソプラノ・サクソフォーン。フィリップ・ボスマンがこの楽器のために「ファンファーレIII」という協奏曲を書き下ろし、2002年にパリのラジオ・フランスでの演奏会、次いで2003年にブリュッセルのアルス・ムジカ現代音楽祭にて披露された。



サクソフォーンは大小さまざまな楽器があるが、それぞれの楽器はほとんど同じ形をしている。

サクソフォーンの管は、マウスピースに近い方からベルに近い方に向かって、ほぼ一定の割合で太さが増しており、全体として円錐状になっている。

このためサクソフォーンは整数倍の倍音を出すことができ、物理学的には開管楽器に分類される。


ソプラニーノおよびソプラノは一般にほぼまっすぐの直管(ストレート)である。

アルトからコントラバスまでは管の長さが長いため、一般には何回か管が曲げられた曲管(カーブド)の形状をしている。

管の折り返し部分はその形状からU字管と呼ばれる。カーブド・ソプラノと呼ばれる曲管のソプラノやストレート・アルトと呼ばれる直管のアルトも存在するが、生産本数はそれほど多くない。

管が直管であるか曲管であるかは音色にも大きな影響を与える。

カーブド・ソプラノやストレート・アルトは、コンサートにおいて音色的効果・視覚的効果をもたらすために使われることが多い。



サクソフォーンは楽器の成立時期、あるいはその性格から、特にジャズやポップスで重用される傾向が強い。しかし、近代のクラシックでもサクソフォーンが主旋律を奏でる曲、あるいはサクソフォーンのために作曲された曲が多数存在する。



ジャズ
ポール・デスモンド:テイク・ファイブ
ビリー・ストレイホーン(デューク・エリントン楽団):A列車で行こう
リー・モーガン:サイドワインダー

などなど。



クラシック
ジャン=ジョルジュ・カストネル:ユダの最後の王(1844年初演、オーケストラに取り入れられた最初の作品)
ジョルジュ・ビゼー:『アルルの女』(1872年)
モーリス・ラヴェル:ボレロ(1928年)
モデスト・ムソルグスキー/ラヴェル編曲:展覧会の絵
クロード・ドビュッシー:アルト・サクソフォンと管弦楽のための幻想曲
ジャック・イベール:アルト・サクソフォンと室内管弦楽のための協奏曲
アレクサンドル・グラズノフ:アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲

などなど。


有名なサクソフォーンメーカー
ヘンリー・セルマーパリ(Henri Selmer Paris)
ヤナギサワ(Yanagisawa)
ヤマハ(Yamaha)
ビュッフェ・クランポン(Buffet Crampon&Cie A Paris)
ユリウス・カイルヴェルト(Julius Keilwerth)


こんなにたくさん種類があるとは知りませんでした。

演奏してみたいです。

コメント
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