外は雪がかなり積もっています。
まだ帰宅されてない方はお気をつけ下さい。
今夜はヘンデルのことを書きます。
ヨハン・セバスチャン・バッハと同じ、1685年にドイツのハレで生まれたヘンデルですが、当時はバッハより国際的な音楽家とみなされていたようです。
構築的なバッハの音楽に比べ、ヘンデルの音楽はメロディック。
それにはヘンデルの人生背景も関係していたかもしれません。
バッハは宮廷や教会に仕える伝統的な音楽家の枠組みの中にありましたが、ヘンデルはブルジョワ出身の自由な気質に育ちました。
父は医者でヘンデルが音楽家になることに大反対でしたが、ヘンデルの才能に気付いた当主ヴァイセンフェルス公は父をこう説得しました。
「このような天才を世から奪うのは、罪」
ヘンデルはタフな事で知られていたらしいが美食、大食であった記録も残っている。
プリマドンナ1年分の年俸を1ヶ月分の食費として使ったこともあるそうです。
<Lascia ch'io pianga>(私を泣かせてください)で知られる、オペラ「リナルド」は、たった2週間で作曲された。
第1次十字軍に従軍した騎士リナルドが様々な苦難を乗り越え、恋人アルミレーナと結ばれるストーリー。
初演はロンドンのクィーンズ劇場だか、残された記録によると、第1幕では雀の大群が登場したり、花火や稲妻の演出での火事に備えて、劇場前に消防車が何台も待機していたと言う。
当時は一度上演するとおしまいというケースが多い中、初演は成功し、初演後4ヶ月間に15回も再演された。
中学生の時にキャサリーン・バトルの歌うヘンデルのアリアを聴いて、ほんとうに宝石のようだ、と思いました。