日曜日に本棚から持ち出したバイロン詩集は、つまらないかもという一抹のアイデアを覆した。
なんか切なくて、生きたり、だれかを愛したり、愛しても受け入れてもらえなかったり、
そういうことは時を超えて、いつの時も人の想いは人の想いである。
バイロンは36年の人生だったらしいが、言葉は初々しく多感だ。
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『冷たい墓の上の誰かの名が
ふと往きずりの人の眼をとらえるように
あたなが独りでこの頁をつまぐるとき
わたしの名が、あなたの愁わしげな眼を惹くように』
Lines written in an album,at Malta.
1809