ソルフェージュの学習はピアノ開始時の4歳からしていたものの、
本格的な声楽のレッスンは12歳から開始しました。
中学1年生です。
そのときから、繰り返し読ませてもらった本があります。
株式会社音楽之友社さんが昭和58年に発行した「声楽を志す若人へ『声楽ライブラリー』」全8巻です。
なかでも、下の3巻はなんども繰り返し読みました。
当時、楽界の一線でご活躍だった声楽家、教職者、医学者、評論家、学識経験者の方々が、実践に即したアドバイスを著してくださっています。
全8巻は下記のようなタイトルです。
『技法の基礎を探る』
『歌唱へのアドバイス』
『呼吸と発声』
『レッスン・ノートから』
『声楽を学ぶ人に』
『発声と発音』
『発声のABC』
『声楽練習へのヒント』
また、人間の生身の身体を使った楽器のため、音声生理学の勉強は外せません。
下のいちばん左の『声と言葉の科学』は、1992年入学の国立音楽大学の音声生理学のテキストですが、とても興味深い内容です。
人はひとりひとり、顔のように、異なった形態の声帯を持ちますが、その機能、動き、作り出される音声には一貫性がなく、まるで錬金術のようで、音楽に関係のないすべてのかたを含めて、その声は貴重で、『世界でただ一つの輝き』だと、思わされます。
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