今日、6月25日は篠原地区センターでのおもちゃ病院です。天気は、曇り時々雨。そのせいか、5件のおもちゃしか来院しませんでした。その中で、一番早く直ったおもちゃ(ラジコン)と、一番長くかかったおもちゃ(BRIOの機関車)の2つを紹介します。
まずは、ラジコンです。最近のラジコンは、かっこいいです。
故障内容は、動きがおかしいとのこと。持ってきた男の子といっしょに、このラジコンを動かしてみると、前進しながらぎくしゃくしています。また、ハンドル操作をしても、タイヤが一瞬切れるだけで直進状態に戻ってしまいます。

故障原因はわからず、車体カバーを外し、前輪の構造が壊れていないか確認しましたが、おかしいところはなさそうでした。ということで、初心に戻って電池をテスターで確認してみると、
電圧は、どれも約1.3Vでした。これでは動かないですね。お客様は「電池、変えたんですけどねぇ」と。電池は、残りが見えないので、わからないのですよね。電池の取り扱いをお伝えして、約10分で修理完了。
次は、BRIOの機関車です。BRIOは、スウェーデンのメーカです。故障内容は、音はなるけど、全く動かないとのこと。

これは、モータが故障している可能性が高いと踏んで、中をあける事にしました。日本のプラレールと構造も異なりますし、一回り小さく、開けるのも一苦労です。車体の下部にある三角ネジを外し、中を見てみると、結構ギヤがぎっしり。

モータは外部から電圧を加えても動きません。まずは、モータを外さないとなりません。ギヤは複雑なので、写真をとって分解開始。取り出したモータは、水にぬれた様子があり、さびで固着しています。海外の特殊なモータですから交換するわけにもいきません。まずは、ディグリーザを吹いて、少しずつ動かしてみました。まだまだ固くて動かないので、タミヤの電動ドリルで強制的に回転させてみました。

それでも軽く動きません。あきらめて、モータをばらし、中のロータ、ブラシ、回転軸をきれいに清掃しました。

これで、モータは復活し、いい音で回るようになりました。直ったと思って、取り付けてみても動きません。複雑なギヤをよく見てみると、軸に固定しているギヤと、軸に固定されず自由に動くギヤがあることがわかりました。ひとつひとつ減速のルートをたどりながら、ギヤを確認し、自由に動くべきギヤなのに、軸に固着しているギヤを発見!これを清掃して、あとは組みつけるだけです。ここまで、2時間かかりました。何回、組み付け、分解を繰り返したことか。
さあ、最後の組み立てとおもってみたところ、泥沼にはまりました。組み立ては小さなボディのため、配線の取り回しが難しく簡単ではありません。何回も試行錯誤を繰り返すうちに、次々と基盤とスピーカやモータにつないでいる配線がとれていきます。配線が古くて固くなっているため、動かすと切れてしまうのです。組み立て、切れる、ハンダ付け、組み立て、切れる、ハンダ付けと何回も繰り返し、やっと完成しました。今日は、おもちゃも少なく、たくさんのドクターで分担しながら、結局3時間かかりました。ドクターの皆様、おつかれさまでした。
まずは、ラジコンです。最近のラジコンは、かっこいいです。
故障内容は、動きがおかしいとのこと。持ってきた男の子といっしょに、このラジコンを動かしてみると、前進しながらぎくしゃくしています。また、ハンドル操作をしても、タイヤが一瞬切れるだけで直進状態に戻ってしまいます。

故障原因はわからず、車体カバーを外し、前輪の構造が壊れていないか確認しましたが、おかしいところはなさそうでした。ということで、初心に戻って電池をテスターで確認してみると、
電圧は、どれも約1.3Vでした。これでは動かないですね。お客様は「電池、変えたんですけどねぇ」と。電池は、残りが見えないので、わからないのですよね。電池の取り扱いをお伝えして、約10分で修理完了。
次は、BRIOの機関車です。BRIOは、スウェーデンのメーカです。故障内容は、音はなるけど、全く動かないとのこと。

これは、モータが故障している可能性が高いと踏んで、中をあける事にしました。日本のプラレールと構造も異なりますし、一回り小さく、開けるのも一苦労です。車体の下部にある三角ネジを外し、中を見てみると、結構ギヤがぎっしり。

モータは外部から電圧を加えても動きません。まずは、モータを外さないとなりません。ギヤは複雑なので、写真をとって分解開始。取り出したモータは、水にぬれた様子があり、さびで固着しています。海外の特殊なモータですから交換するわけにもいきません。まずは、ディグリーザを吹いて、少しずつ動かしてみました。まだまだ固くて動かないので、タミヤの電動ドリルで強制的に回転させてみました。

それでも軽く動きません。あきらめて、モータをばらし、中のロータ、ブラシ、回転軸をきれいに清掃しました。

これで、モータは復活し、いい音で回るようになりました。直ったと思って、取り付けてみても動きません。複雑なギヤをよく見てみると、軸に固定しているギヤと、軸に固定されず自由に動くギヤがあることがわかりました。ひとつひとつ減速のルートをたどりながら、ギヤを確認し、自由に動くべきギヤなのに、軸に固着しているギヤを発見!これを清掃して、あとは組みつけるだけです。ここまで、2時間かかりました。何回、組み付け、分解を繰り返したことか。
さあ、最後の組み立てとおもってみたところ、泥沼にはまりました。組み立ては小さなボディのため、配線の取り回しが難しく簡単ではありません。何回も試行錯誤を繰り返すうちに、次々と基盤とスピーカやモータにつないでいる配線がとれていきます。配線が古くて固くなっているため、動かすと切れてしまうのです。組み立て、切れる、ハンダ付け、組み立て、切れる、ハンダ付けと何回も繰り返し、やっと完成しました。今日は、おもちゃも少なく、たくさんのドクターで分担しながら、結局3時間かかりました。ドクターの皆様、おつかれさまでした。