七夕の7/7は駒岡地区センターのおもちゃ病院でした。今日は予約もなく7人のドクターは手持ち無沙汰です。11時過ぎにようやく親子(父娘)が動く犬のぬいぐるみの治療にやってきました。持ち込まれたおもちゃは、イワヤというメーカーの「あかちゃんビークル」で、歩いて鳴いて尻尾をかわいらしく振って伏せができる、かわいいビーグルのあかちゃんワンちゃんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/52/c51fb4d7bb94cd8c9e67c906194ebb70.jpg)
触診では足は折れていないようですが、電源を入れても動きません。さっそく開腹し中を見ると、左前足のリンク部が折れて、ギヤボックスがロックしていました。さらに分解すると4ヶ所の複雑骨折です。3人のドクターで手分けして骨接ぎ手術です。補強の接着剤が硬化するまで待って再組立てするともう閉院間際、受取りに見えた保護者の前で動作チェックをすると伏せ動作モードでカチカチ音が続き、伏せ動作をしません。骨折だけだと思っていたのですが、他の故障もあったのでした。退院を期待していた女の子の「わんちゃん、まだがんばってね!」の声援を受け、入院することになりました。
持ち帰った(入院した)おもちゃを後日調べてみると、どうやら、ギヤボックスが怪しそうです。そのギヤボックスを分解点検すると、二つの特殊なギヤがそれぞれ歯欠けしていました。第1の特殊ギヤは3つのギヤが一体となっていて、そのうちの9歯のピニオンギヤが2ヶ所4歯欠けていました。そこで、9歯のピニオンギヤをカットし、同形状のピニオンギヤを圧入して補修しました。第2の特殊ギヤは、軸がクランク機構を持ち、31歯のスパーギヤが2ヶ所2歯欠けていました。さて、このスパーギヤの補修は悩みました。軸がクランクなので、第1の特殊ギヤのようにカットして交換することができません。思案の末、ギアの歯欠けをリン青銅板で補修することにしました。欠けている部分に切込を入れ、0.5mmリン青銅版を歯丈に合わせ慎重に取り付けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/f2/3a848a2beef028cb6a06054e19d59cf3.jpg)
補修したギヤにグリースを塗布し、ギヤボックスを再組立て、電源を入れるとちゃんと伏せ動作をしました。大成功!!翌日、女の子のよろこぶ姿を目に浮かべながら、地区センターへお届けしました。
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触診では足は折れていないようですが、電源を入れても動きません。さっそく開腹し中を見ると、左前足のリンク部が折れて、ギヤボックスがロックしていました。さらに分解すると4ヶ所の複雑骨折です。3人のドクターで手分けして骨接ぎ手術です。補強の接着剤が硬化するまで待って再組立てするともう閉院間際、受取りに見えた保護者の前で動作チェックをすると伏せ動作モードでカチカチ音が続き、伏せ動作をしません。骨折だけだと思っていたのですが、他の故障もあったのでした。退院を期待していた女の子の「わんちゃん、まだがんばってね!」の声援を受け、入院することになりました。
持ち帰った(入院した)おもちゃを後日調べてみると、どうやら、ギヤボックスが怪しそうです。そのギヤボックスを分解点検すると、二つの特殊なギヤがそれぞれ歯欠けしていました。第1の特殊ギヤは3つのギヤが一体となっていて、そのうちの9歯のピニオンギヤが2ヶ所4歯欠けていました。そこで、9歯のピニオンギヤをカットし、同形状のピニオンギヤを圧入して補修しました。第2の特殊ギヤは、軸がクランク機構を持ち、31歯のスパーギヤが2ヶ所2歯欠けていました。さて、このスパーギヤの補修は悩みました。軸がクランクなので、第1の特殊ギヤのようにカットして交換することができません。思案の末、ギアの歯欠けをリン青銅板で補修することにしました。欠けている部分に切込を入れ、0.5mmリン青銅版を歯丈に合わせ慎重に取り付けました。
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補修したギヤにグリースを塗布し、ギヤボックスを再組立て、電源を入れるとちゃんと伏せ動作をしました。大成功!!翌日、女の子のよろこぶ姿を目に浮かべながら、地区センターへお届けしました。