本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

LOVE!京都

2012年11月28日 | 

うちには何冊も京都本があるのに、また買ってしまいました…。
だってだって、寺社仏閣や老舗は変わらないけど、
食事とかおみやげとかの情報は逐次更新していかないと
分からなくなっちゃうんだもの~(言い訳)。

さっそく届いたのがコレです↓

LOVE! 京都 (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
クリエーター情報なし
宝島社

ブランドムックだけど、雑誌の特集よりは詳しいよ。
女の子向きの京都情報が掲載されています。
(ただ、お店の住所は載っているけど、地図はないみたいです)

手ぬぐいをたたんでブックカバーを作る方法が載っていたので、やってみました。

これはいい。
本のサイズを選ばないし、手ぬぐいも切らずに済む。
手ぬぐいの端の糸もうまいこと隠れるし。
また京都の和雑貨屋に行ったら、ブックカバー用に可愛い柄のを探してしまいそうです。

キンドルのカバーも和柄とか、もっと色々発売されないかなあ。
いや、キンドルそのものもまだ買う予定が立たないのですがね。
今は購入者のレビューをチェック中。うー、我慢我慢。


エビス本

2011年04月02日 | 

毎日なにやかにやと交渉だの手続きだの片づけだのといった、雑事に追われる引っ越し後。
たらい回しにされたあげく、各々に違うやり方を指示され頭に来ることもあるし
(引っ越しを繰り返していくと、ちょっと不動産屋不信になりますの)、
時にはばったり出会った赤の他人に助けられたりもする。
そんな日々です。

近頃のわたしは、微熱と、背中や腰の表現しにくい痛みのために
(体がしんどいし、だるいなーとはなんとなく気づいていたものの、
よく考えると左側に偏った症状なので、滋賀の思いがけない寒さのせいか、
はたまた精神的・肉体的疲労のせいか、去年の事故の後遺症がひょっこり蘇ったものと今頃自覚…)、
随分と横になる時間が増えたものの、午後からは一生懸命働いているなあ、と自分を褒めてみる。

頑張った後、本当に飲みたいのはエビス。
それぞれ好みはあるだろうけど、わたしは断然エビス。
エビスなら初めからシメまでずーっと飲み続けられる。
飽きない。心にしみわたる味のビール。

エビス本 (エイムック 1715)
クリエーター情報なし
エイ出版社

「エビス本」を読むと、ますます愛が深まります。
いろんな飲み方やつまみが載ってたりするので、
次はこうして飲んでみよう~とか、気分が盛り上がるのだった。

特に好きなのは金缶とブラックとホップですかね。
食事時にブラックは重たすぎるなあと感じていたこともあったけど、
飲み方の問題だったのかもしれないです。
元々うちのおつまみはガッツリ系ではなくあっさり系なので、
ブラックに合わせて肉を食べると、どうしても胃にくるのですな。
ホップや金缶などで食事を楽しんだ後、
余韻をブラックで(肉系つまみはカット)というのが良いのかもしれない。
とりあえず「エビス本」は“酒飲み”の夢が広がります。
(エビスにちなんだ小説本で『麦酒の家』も紹介してほしかったなあ)

酒量が増えるということはあまり良くない。嗜む程度にしたい。
(お酒の飲み方を知らない人が周りに迷惑をかけると、
“酒飲み”自体が世間から嫌われますので。マナーは大事)
しかし…少し前から、夫婦で楽しく飲んでいて、
最後には酔いつぶれた夫を揺り起こして布団に寝かせるパターンが、
非常に多くなってきているような…。
いやいや、決して飲みすぎるようになった訳ではなくて。
ペース配分が違うんですよ、きっと。…おそらく。


引っ越しが迫るなかの…

2011年03月09日 | 

とうとう引っ越し予定日が決まり、何もかも怒涛のように押し寄せてきます。
電話はじゃんじゃんかかって来るし、手続き書類は次々出さなきゃいけないし、
まだ生活しているので荷造りは中途半端だし。
そんな訳で、時折ちょっと意識が飛んだりする。
やばいです。

何がやばいって、今度は遠隔地への引っ越し。
日帰りできない距離なので、物件を決めるのに時間がかかった。
それゆえ、あと数日という段階で各所への手続きに追われています。
しかも、夫はすでに新しい場所での勤務についていて、
引っ越し前日にしか帰れない、ときたもんだ。
ホテル暮らしでハードな引き継ぎに耐える夫も大変だが、
たった一人で現住所に残ったわたしも途方にくれているのです。

しみじみ思うのは、転勤族の引っ越しを真に理解できるのは、
同じ転勤族だけだな、ということ。
どんだけ急に決まってバタバタして忙しくなるかは、
やはり経験者でなければ分からないのでありましょう…。
(マニュアル通りにはいかないし、世間一般の引っ越しとはまた違う訳なのですよね)

…とか言って、このギリギリの状況でまた本を読んじゃったわたし。
明らかに逃避であるが…。
もうそんなに時間がないのに、馬鹿なことをしたもんです。
でも、でも、家にある本をあらかた荷造りしちゃったものだから、
一箱分だけ並べていた中の、パブ・シリーズの誘惑に負けちゃって…。
(中古でシリーズ全作揃えた未読本だったのです。
既読本は途中で頁を閉じることができるけれど、
未読本に取り掛かると…それもミステリだと、ついつい最後まで一気読みしてしまう)

優しいのにそこはかとなく不幸なイケメンのジュリー警部。
それなりに有能な警官なのに健康オタク(いや、不健康オタクか)のウィギンズくん。
そして古き良き名探偵を思わす設定なのに意外とユーモア部分担当のメルローズ・プラント。
濃い濃い迷惑人間レディ・アードリーは強烈な存在感。
(個人的には第3作に登場する妄想人間の女流推理作家ポリーが好き)
アメリカ人の作者が書いたイギリス風ミステリのパブ・シリーズは、
個性的なキャラクターとイギリス各地の雰囲気が魅力的です。
下見に行った滋賀から長崎にとんぼ返りする電車の中で、
第1作の「『禍の荷を負う男』亭の殺人」を手に取ったら、
とりつかれたように一気読みしてしまい、立てづづけに3作読破。

「禍いの荷を負う男」亭の殺人 (文春文庫 (275‐29))
マーサ・グライムズ
文藝春秋


夫が朝から晩まで新勤務地で苦労しているというのに、
たびたび休憩を取っては物語にひたり、
さらには途中でやめられなくて、寝る前に少し…とか思いながら長時間ねばり、
結局最後まで読んでしまうとは。浪費したその時間たるや!
あっ。叱らないでー。それほど面白かったの…。
しかし、もう封印します。さすがに崖っぷちです。
続巻は、ええと、長崎から滋賀に移動する時が来たら読むことにします。
(電車最高。乗り物酔いするけど、体調が良ければ集中して読める環境)
さあ、これからはわき目も振らず頑張るぞ!

だ、だけど。ほ~ん~(涙)!本を読まないと元気が出ないの。
ご飯食べながらでも、お風呂に入りながらでも、
機会があれば本の世界に心遊ばせるのがわたしの生き甲斐なの。
強い気持ちで我慢しなければならないのだけど、できるだろうか。
活字中毒って怖い。


昆虫は好きですか

2011年01月14日 | 
口内炎が治らないのに、源氏パイを買ってしまった…。

つい…。

それは、この本を読んだものだから。
メンフクロウの顔をしみじみ思い浮かべながら食べたくなってしまって。

メレンゲが腐るほど旅したい メレ子の日本おでかけ日記 (P‐Vine Books)
メレ子
ブルース・インターアクションズ

“わさお”を全国に知らしめた、メレ子さんのブログを書籍化したものです。
独特の視点から撮られた写真が面白い。
単なる旅行エッセイとは言えない、ただならぬ物語。
王道をあえて行かないのが偉い!
ブログよりも大人しめに修正されているのが、ちょっと残念だけど…。
書き下ろしは嬉しいです。
読後、なんだかメレ子さんの昆虫愛に刺激されて、
以前録画した昆虫番組を観たりしています。
いつか続編とか出たらいいなあ。

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 ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’


携帯版のsayukiの本棚を夫に見せたら、わたしがつけた星の数を次々と当てられた…。
何故?!
「夫婦だから」「数冊見てみて、大体傾向が分かった」って言われたけど、
そんな…分かりやすい人間なのか、わたしは。

クリスマスプレゼントの代わりに

2010年12月21日 | 
今年は夫に何をあげようかなあ、と色々考えた挙句、
幕末月旦札」に決定。
まちなか龍馬館には置いてなかったので、
長崎歴史文化博物館まで足を運び、ようやく入手。
とてもカッコいいカードゲームです。

そして、書店で米澤穂信の長編も…。
あとがきをちらっと読んで、作者が挙げたミステリの題名に喜ぶ。
最後の、某修道士探偵の名前にも、うふふー♪と思う。
大好物のジャンルっぽいので、わたしも読ませてもらおう。

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
米澤 穂信
東京創元社

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それから、珍しくこんな占いの本も。

射手座
石井ゆかり
WAVE出版

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わたしは占いは「悪いことは信じない。いいことだけいただく」主義で、
積極的にかかわるほうではないのですが、
このシリーズの乙女座の本を立ち読みしたら、
80%くらい今の自分の傾向に当てはまっており、びっくりしました。
そこで射手座の本を見たら、夫の性格も結構言い表されており、
なんだか笑ってしまいました。
と言う訳で、“自分の考えを話すのは好きだけど、
自分の性格を分析することはあまりない”夫に、洒落でプレゼント。

乙女座
石井ゆかり
WAVE出版

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サンタさん、わたしは誕生日のプレゼントもまだ保留中だし、
クリスマスプレゼントはそれと合わせて、
電子書籍端末が欲しいです!
(しかし、どの機種がいいかはストアの充実と隆盛を見極めてから決めたいので、
また保留になるかもしれないなあ…)


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ほんのひとくち感想6

2010年11月26日 | 
図書館で借りた児童書三冊の感想です。
今回は面白率が高かった。どれも良かったです。

「時のかなたの人魚の島」(富安陽子 偕成社)

信田家シリーズの5冊目。
人間のパパ(でも研究者気質なので、それなりに変人)と、
キツネのママ(普通そうに見えるけど、一番冷静なのかも)の元に生まれた、
三人の子供たち(ママの血を引いて、時折不思議な力が使える)。
いつも、母方の親戚の勝手気ままな行動に振り回されるこの家族、
今回は孤島のホテルにご招待されます。
一度も行ったこともないのに、“お得意様ご招待”。
しかも、島には人魚伝説だの河童伝説だのが伝わっている、
という怪しすぎる状況なのです。
人間と人間でない者が混在し、不可思議な現象に遭遇するのがほぼ日常である信田家。
ありのままを受け入れているのが彼らの素敵なところなのですが、
一方で、異類の孤独や悲しみを背負ったキャラクターも登場するのでした。
これから成長していろんな経験を重ねるのだろうけど、
ユイとタクミとモエたちには、明るくて自然体のままでいてほしいなあ。
(全く関係ないけど、孤島のホテルということで、
ミステリ好きの血がつい騒いだのでした。
…いやいや。惨劇は起きませんが、充分ミステリアスな展開でしたよ)

時のかなたの人魚の島
富安陽子
偕成社

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「ねこのホレイショ」(エリナー・クライマー こぐま社)

“尊敬をこめて扱われたい”と思ったおじさん猫のホレイショが、
飼い主のケイシーさんが誰にでも優しく、
犬だの兎だの鳩だの隣家の子供だのが生活に入り込むことに機嫌を損ねて、
ある日家出をしてみたはいいが、外は結構大変だったという、ほのぼの物語。
言ってみれば「可愛い子には旅をさせよ」という感じです。
このホレイショが、頑固でわがままで甘ったれで、大変愛しいのです。
たいていの猫って、ツンデレなのですよね。
べたべた構うと嫌がるけど、大事にされたい風でもあるの。
全く、手間がかかるったら…。ヒトのオトコと同じだあ。

ねこのホレイショ
エリナー クライマー
こぐま社

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「ハリスおばさんパリへ行く」(ポール・ギャリコ ブッキング社)

イギリスで掃除婦をしているハリスおばさんが、
勤め先でディオールのドレスを目にした瞬間、衝撃を受け、
わたしもいつか自分のディオールのドレスを手に入れる!と心に決め、
長い長い時間をかけてお金を貯めて、ついに巴里に行くというお話。
夢を実現させようというおばさんの心意気、
人生に対するまっすぐな姿勢というものが、
出会った人々に影響を与え、小さな奇跡を起こしていくのです。
これは「情けは人のためならず」なのだなあ。
しかし、ただの甘いおとぎ話ではなく…。
努力すれば報われるという教訓話でもなく…。
おばさんは何度も苦い思いを味わいます。
(世の中には、たまたまタイミング悪く自分の悩みだけに囚われている人も、
あるいは根っから利己的で他人の気持ちが分からない人もいるし…)
でも、人生は複雑だから、何がめぐりめぐって自分の元に返ってくるか、
分からないものです。
望みとはまた別の、もっと貴重なものになって返ってくるかもしれない。
おばさんは、いつまでも悲しみの涙で目を曇らせていないで、
まことに貴いものを見つけることができる人だから、
心打たれるし、応援したくなります。
(で、あの成り上がりオンナとあの恩知らずムスメはバチが当たれ、
などと思ったりする。まだ悟れないわたし…)
心ほっこりの“ちょっといい話”ということで、人情話に弱い夫にも勧めたい。
捨てたもんじゃないよ、人間は。…ねえ!

ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com)
ポール ギャリコ
ブッキング

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  ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


わたしは、マナーブック通りの文章が苦手だし、字にも自信がない。
けれども、贈り物に添えるメッセージカードを書くように、夫から勧められた。
夫は字が上手なのであるが、独自の文面を考えるのが得意ではない。
昔から、至極真面目な手紙を書く人なのである。
恋人時代も、学校の先生のような年賀状を送ってきた人なのだ。
(そして筆不精…。これが自分で書かない最大の理由なのだと思うが)

なんか…わたしが書かなかったら、
相手に渡す時に連名にしてあげないっぽい脅しを微妙に受けたから、
綺麗なカードを探して、一生懸命文面を考えました。
そして何度も書き直しました(読めればいいんだ!心がこもってりゃ!)。
あとは夫の承認待ち。リテイク出されないといいけど…。

(それは妻が文面考えて、夫が清書すればいいんじゃね?
というツッコミはいらない…。ま、内心ちょこっとは思うけど…)


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編み本の冬

2010年11月16日 | 
手が荒れてガサガサになってしまい、なかなか編み物が進みません。
指先に糸がひっかかって編みにくい…。
かといってハンドクリームを直前に塗ると、
編んだものに匂いが移ってしまいそうな気がするし。
日頃のケアが大切なことを思い知らされている冬なのでございます。

さてさて。また編み本です。
応用ができない自分を恥ずかしく思いつつ、ご紹介。
(どうやって作ったらよいか、一から考えることができないのです…)

この間、玉編みのスヌードの可愛さに負けて買ってしまったのが、
「今編みたいスヌード&ネックウォーマー」。
かぎ針編みのスヌードは、お店でもあんまり見かけない気がするし、
ちょっと欲しくなりますね。

今編みたいスヌード&ネックウォーマー―ネックまわりのあったかおしゃれにかかせない注目アイテム (レディブティックシリーズ no. 3133)

ブティック社

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下の二冊は、古本屋さんで見つけました。
去年欲しかった、キュートな作品揃いの「はじめて編むかぎ針編み」。
簡単そうなブックカバーの作り方が載っていたので、
手芸屋さんで材料を買いましたが、
急いでいたので、帰ってから糸玉をよく見ると太さを間違えていたのでした…。
大ショックなのであります…。

はじめて編むかぎ針編み―編み方を写真とイラストで詳しく解説 (レディブティックシリーズ no. 2945 ビギナーシリーズ)

ブティック社

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「モチーフクロシェの手編みこもの」も、愛らしいモチーフばかりです。
特に羊とかいちごとかが好きだなあ。
作品の色合わせも素敵です。

モチーフクロシェの手編みこもの―かぎ針編みのかんたんニット (GAKKEN MOOK)

学研

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   ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


今日は、北海道物産展弁当が好きな夫のために、
電車に乗って長崎市まで出かけました。
遠かった…。
物産展は初日だったため、めちゃ混みでした。
人ごみ苦手だけど、行列に並んで弁当買ってきたよ。
ついでに、酒に合いそうないかの塩辛も入手したよ。
早く食べさせたいので、そろそろ帰ってきて欲しいなあ。

いかの塩辛と言えば、近頃お酒と肴の好みが
オヤジくさくなっていることを自覚しつつあります。
甘いお酒はデザート感覚になってきました。
やっぱり食事時は日本酒、ビール、焼酎が良いです。
肴は、刺身・寿司・なまこ・鶏のせせりなどが最高だけど、
野菜づくしというのも口に優しく、翌日の胃腸のためにも良いです。
昨日はかぼちゃサラダと、蕪の葉とじゃこの炒め物と、
冷やしトマトと、海苔(ごま油と塩をつける)と、
夫の京都土産のエリンギの漬物を肴に、少ーし飲みました。
お酒は強い方じゃないし、また酒量や回数を考えて飲んでいるつもりだけれど、
好きなんだよなあ…。もはや、イケメンよりも好きかもしれない。
美男より美酒。


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ほんのひとくち感想5

2010年10月28日 | 
この間、新装版の「ツバメ号とアマゾン号」(アーサー・ランサム 岩波書店)を
図書館で見かけ、途端に懐かしくなって借りたのでした。

わたしは昔から、読書と手芸とDVD鑑賞が趣味という、
おうち大好きインドア派なのですが、
心の中は冒険を求めていて、ランサム・サーガが好きでした。
キャンプに行くと、テントの組み立てやかまど作りなどを
てきぱき出来る人が格好良く思えますが、
この本の子供たちも同じ。
屋外での生活能力があって、ひ弱な現代っ子(?)としては憧れてしまうのです。

子供たちだけで無人島でキャンプをしたり、船を帆走させたり、
好敵手とあっぱれな勝負をしたり、和解して共闘したり。
こんな思い出を持って大人になれたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。
リーダーシップがあるジョン、しっかり者のスーザンは、
理想のお兄さんとお姉さんだし、
夢見がちなティティが思い切った行動に出るところはわくわくしました。
背伸びしながらも確実に成長していくロジャは、実に可愛い。
(少女時代に初めて読んだので、どうも、ティティの目線に近いみたいです)
ナンシーとペギイのアマゾン姉妹も、たくましくて颯爽としていて素敵です。

彼らは、周りの大人たちにも恵まれていますよね。
ウォーカー家のお父さんは、きっと頼もしくて、
ジョンたちにアウトドア生活の基本を教えてくれたのだろうし。
お母さんは、足りないところを補いつつも子供たちを信頼して、
いいタイミングで手放してくれる。
時々はハチャメチャな冒険もしているのを察しつつ、
ある程度は容認してくれるのです。なかなかできないよねえ。
フリント船長もまた、素晴らしいおじさまです。
あんな本気な海賊ごっこに、付き合ってくれる大人って滅多にいない。
昔は、理解ある大人たちに見守られているジョンたちが羨ましかった…。
今は、自分はそんな風な、本当の意味で成熟した大人になれそうもないと、
忸怩たる思いですが。

まま、それはともかく。
岩波少年文庫では、今後もランサム・サーガを分冊して刊行するようです。
(ハードカバー版は超分厚くて、持ち歩きしにくかったもんねえ!
これならキャンプにだって持っていけるんじゃない?
テントの中でキャンプの本を読むのもまた、おつなものです)
嬉しいな。シリーズ全部、読み返したい。

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
アーサー・ランサム
岩波書店

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ツバメ号とアマゾン号(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
アーサー・ランサム
岩波書店

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ほんのひとくち感想4

2010年10月20日 | 
久々に図書館で児童書を借りました。

近頃本屋さんでもなかなか見かけない、岩波少年文庫(好きなのに!)。
あのサイズの児童向け文庫本は沢山あるけれど、
やっぱり今でも、友人の子供たちに本を贈りたいと思った時、
探してしまうのは名作揃いの岩波さんなんです。

(岩波少年文庫と創元推理文庫と早川文庫と
ちくま文庫と河出文庫の品揃えが良い本屋は、
わたしの中では花丸の本屋さん)

「おとなりさんは魔女」(ジョーン・エイキン 岩波少年文庫)は、
次から次と突拍子もない出来事に見舞われる、アーミテージ一家のお話です。
それというのも、新婚の頃、願い事がかなう石を手にした奥さんが、
“退屈しない人生”を望んだから。
以来、日常にふらりとユニコーンや魔女や幽霊がまぎれこむ生活。
子供たちは創意工夫に富んだたくましい性格で、
週に一度起こる不思議(月曜、時々は他の曜日)をのびのびと楽しんでいます。

この話を読んでまず思ったのは、
わたしも願掛けできる道具を手にしたら、
アーミテージの奥さんと同じようなことをするんだろうなあ、ということ。
(で、旦那さんをはらはらさせるんだろうな)
非常に、似た者同士の空気を感じました。
のんきなところも親近感。

それにしても、普通の暮らしの中に思いがけない魔法を描く、
作者の発想のすごいこと。
こういう物語って、子供に読み聞かせをしたらきっと面白がるような気がするのです。
少なくともわたしは、続巻が読みたいです。


おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫)
ジョーン・エイキン
岩波書店

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「つづきの図書館」(柏葉幸子 講談社)は、
図書館司書として試用期間中の桃さんの前に、物語の登場人物たちが現れるお話。
彼らは桃さんの家に居候を決め込んで、
以前自分の本を借りた人間のその後が知りたい、と依頼するのです。

近年の柏葉幸子さんの作品は、“家族”が大きなテーマになっているようです。
それも、血のつながりだけではない“家族”というものがあるのだと、
読者に伝えるように、様々な形の“家族”が描かれています。
「魔女モティ」シリーズも、「ブレーメンバス」も、
そして今度の「つづきの図書館」も…。
切なくてもどかしい、不器用な“家族”の姿がリアルです。
良質の児童文学は、日々現実と戦う子供たちに生きる力を与えて、
大人たちには思索の種を与えてくれるもの。
今回の場合、桃さんの孤独は、
もしかしたら大人だからこそ深く理解できるものかもしれません。


つづきの図書館
柏葉 幸子
講談社

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編み本の秋

2010年10月12日 | 
すでに、山ほど編み物の本はあるのですが…。
本代を節約して材料を買ったほうが、まだ建設的なのですが…。
やはり、写真や編み図を見て、うっとりする時間も譲れない。
という訳で、手芸の秋と読書の秋を兼ねた、編み本の購入です。

気にいった作品が掲載されている時だけ買う「ニットマルシェ」。
vol.10は乙女ケープと大人カーデが素敵。
スヌードも載っているし、いつも流行の形をおさえています。
ニットmarche vol.10 (2010秋/冬)―あみあみZAKKAをつくろう。 (Heart Warming Life Series)

日本ヴォーグ社

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可愛らしいものばかりなので、編むより見て楽しむほうが長いかも。


「かぎ針編みパターンブック300」は、
夫が「サクラ大戦」シリーズ攻略本とイラスト集を買った時に、
ついでだから合わせて注文してもらった古本。
かぎ針編みパターンブック300

日本ヴォーグ社

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ストールなどが編みたくて、わたし好みの模様編みを探していたのです。
確かに種類が豊富。
豊富すぎて、熟読しないと選べそうもない。

実は、冒頭の「引き上げ編み」についての記述にショックを受けたのでした…。
長らく、引き上げ編みが奇数段・偶数段と連続する場合の編み方が謎でした。
表引き上げ編みは編み地を裏返したら、裏引き上げ編みにすればいいのか?
そのまま、表引き上げ編みで編み続けたらいいのか?
わたしが読んだ基礎本では、その辺は詳しく書かれていなかったので、
好みですべて表地も裏地も表引き上げ編みで編んでいたのです。

しかしここでは、奇数段が表引き上げ編みの時は、
偶数段は裏引き上げ編みにすること(記号が表引き上げ編みでも)と、
ちゃんと書いてあった…。
え~っ!やっぱりそうなんだあ…。
この間のベスト、間違ったまま編んじゃったんだね…。
今更仕方ないけど…。
分かりにくいわ、編み物…。
(自学自習の弊害ですね。もともとわたしはかぎ針の持ち方も変。
編み物教室に通ったら、矯正に苦労するかもしれません)


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