昨日は珍しく、午後から台所で立ち働いておりました。
晩のごちそうの準備です。
クリスマスといえば少女時代、物語に出てくるような(『若草物語』とか!)
ディナーに憧れ、色んな料理をこしらえたものですが、
我が家は雰囲気を重視する家庭ではなかったため、
苦い失望をかみ締めて終わる…ということの繰り返しでした。
(酔って騒ぎ出す父を無視したためにかえって苛立たせ、
せっかく用意したごちそうを目茶苦茶にされてしまったり…
といったつまらない事で当時はよく泣いておりました)
無用に夢を膨らませるタイプだったので、
その夢が踏みにじられた時の胸の痛みは大層つらかったのです。
こんな思いをするなら…いっそ何も作らないほうがいい、
という心境になって数年…。
しかし波乱の実家(笑)はとうに離れていることですし、
久々に作ってみることにしました。ローストチキン!
今度は何も期待しない。
ファーストフードをこよなく愛する夫にも褒められるとか、
ほのぼのとふたりのディナーの時間を楽しむとか、
そんな夢を抱いてはいけない。
これは自分の…料理の腕を磨くために作るのです!
出来上がったのはこちら。ローストチキンのバターライス詰め。
まだ生焼けだったみたいで、このあとしばらく焼き直しましたが、
出来上がったら、お肉も甘栗入りのライスも美味しかったです。
お酒は飲みやすいマドンナ。
夫が洋酒を好まないもので、ワインは滅多に飲めないのですが、
お願いして妻のために買ってきてもらいました。
デザートは初めて作ったティラミス。これは最高!
なめらかで軽くて、ほんのり大人の味。
さて。この通り、ごちそうは成功の部類だったのですが。
ひとりで友達の家に行き、泊まってきた夫は、
家に帰ってくる頃には疲れ果てて風邪をひいておりました。
具合が悪いというので、食事もそこそこにベッドに送り込む…。
ところが!居間と寝室、両方で電気を使いすぎたため、
ブレーカーが落ちてしまいました。
二部屋に分かれて過ごすのは無理みたい…。
仕方が無いので、わたしも寝室に移動し、
その辺のプラスチック籠をひっくり返してテーブルを作り、
マドンナをゆるりと飲みながら、ごはんの続きを食べることにしました。
正面の箪笥を見ながら、ひとりクリスマス・ディナー。
(夫は傍らで横になりながら、CDをあれこれ聞いている)
やはり…ムードに恵まれない身の上なのでした。
♪~~♪~~♪~~♪~~♪
今朝の会話。
妻「サンタさん、来なかったね…。靴下出しておけばよかった…」
夫「あれはいい子のところにしかこないんだよ」
妻「わたし、いい子にしてたのに…」
夫「“子”じゃないよ」
妻「30年待ってるのに…」
いまだにご来訪がないとは。悲しいことである…。
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