『ジョークなしでは生きられない』阿刀田高 新潮社 S58
笑いはどこかに残酷さと艶をはらむ。ジョークで自分を笑うか、他人を笑い者にしてしまうかは、好みの問題だけど。ほかにもジョーク集を図書館で借りて読んでみたが、神父さんやお医者さん、政治家などの権威を笑うもの、お人よしなコキュの話、逆に男の浮気の話、エッチな話、結婚は人生の墓場的ジョーク等、世界中みんな考えることに大差は無い。ぼんやり人間の本質に思いをはせる。
『お楽しみはこれからだ』PART6,7 和田誠 文藝春秋 1996~1997
あの有名な画風の挿絵とともに、映画の紹介と名セリフが収録。簡単には見られない名画ばかり…。本は図書館で探す手があるけど、映画はどうしたらいいの。レンタルビデオ店では、古くなったり利用率が下がったりするとすぐ処分されるし。やっぱり新鮮なうちにどんどん見て、惚れたものは即買い、しかない。ともかく、和田氏の映画愛に満ちた記憶がうらやましい。
『ジェーンはまんなかさん』エレナー・エスティス 岩波書店 1991
児童文学。モファットきょうだい物語の第2作。次女ジェーンが主人公。モファット家では、仕立て屋の母と4人の兄弟が暮らしている。豊かな生活ではないが、子供たちは明るくまっすぐ。この巻では、町一番のお年寄りになにかと世話を焼くジェーンの優しさが、いいなあ。全然弾けないくせに、オルガンのリサイタルを計画する話の成り行きも、楽しかった。
『モファット博物館』エレナー・エスティス 岩波書店 2005
モファットきょうだい物語第4作。こどもたちの成長が微笑ましい。ジェーンは相変わらず、我が家の博物館を作ろう!なんて、余人には真似ができない思いつき。長女の結婚式でも、兄弟揃って祝福しようと大活躍。長男も大人に近づいていくけど、本当に弟妹に優しいお兄さん。末っ子ルーファス、市街電車を1ドルで売るよ、という大人の冗談を真に受けてしまう所なんか、傷つくんじゃないかって、はらはらしました。子供の頃読んだモファットきょうだいシリーズの最終編に、最近になって思いがけなく出会えるとは…。だから読書ってやめられない。
『れんげ野原のまんなかで』森谷明子 東京創元社 2005
結婚前に図書館でバイトをしていた頃、有能で多忙な司書さんたちを見てきた。だからこの本を読んだ時、真っ先に思ったのが、こんなに暇な図書館は無い!ということ(公立なのに変)。でもフィクションだし、こういう土地柄なんだろう…と無理やり自分に言い聞かせ、最後まで読む。推理ものとしては“日常の謎”派。図書館で起こる小さな事件を、主人公の先輩の司書が解く、という連作。うーん。ただの小説として読めば、ほのぼのなんですが。謎の部分はちと甘い。ことあるごとに、君らそんなことしてる場合か?他館のようにもっと働け、とか思ってたから、純粋に楽しめなかったのかもしれないけど。この本とは、出会った時期が悪かった。
笑いはどこかに残酷さと艶をはらむ。ジョークで自分を笑うか、他人を笑い者にしてしまうかは、好みの問題だけど。ほかにもジョーク集を図書館で借りて読んでみたが、神父さんやお医者さん、政治家などの権威を笑うもの、お人よしなコキュの話、逆に男の浮気の話、エッチな話、結婚は人生の墓場的ジョーク等、世界中みんな考えることに大差は無い。ぼんやり人間の本質に思いをはせる。
『お楽しみはこれからだ』PART6,7 和田誠 文藝春秋 1996~1997
あの有名な画風の挿絵とともに、映画の紹介と名セリフが収録。簡単には見られない名画ばかり…。本は図書館で探す手があるけど、映画はどうしたらいいの。レンタルビデオ店では、古くなったり利用率が下がったりするとすぐ処分されるし。やっぱり新鮮なうちにどんどん見て、惚れたものは即買い、しかない。ともかく、和田氏の映画愛に満ちた記憶がうらやましい。
『ジェーンはまんなかさん』エレナー・エスティス 岩波書店 1991
児童文学。モファットきょうだい物語の第2作。次女ジェーンが主人公。モファット家では、仕立て屋の母と4人の兄弟が暮らしている。豊かな生活ではないが、子供たちは明るくまっすぐ。この巻では、町一番のお年寄りになにかと世話を焼くジェーンの優しさが、いいなあ。全然弾けないくせに、オルガンのリサイタルを計画する話の成り行きも、楽しかった。
『モファット博物館』エレナー・エスティス 岩波書店 2005
モファットきょうだい物語第4作。こどもたちの成長が微笑ましい。ジェーンは相変わらず、我が家の博物館を作ろう!なんて、余人には真似ができない思いつき。長女の結婚式でも、兄弟揃って祝福しようと大活躍。長男も大人に近づいていくけど、本当に弟妹に優しいお兄さん。末っ子ルーファス、市街電車を1ドルで売るよ、という大人の冗談を真に受けてしまう所なんか、傷つくんじゃないかって、はらはらしました。子供の頃読んだモファットきょうだいシリーズの最終編に、最近になって思いがけなく出会えるとは…。だから読書ってやめられない。
『れんげ野原のまんなかで』森谷明子 東京創元社 2005
結婚前に図書館でバイトをしていた頃、有能で多忙な司書さんたちを見てきた。だからこの本を読んだ時、真っ先に思ったのが、こんなに暇な図書館は無い!ということ(公立なのに変)。でもフィクションだし、こういう土地柄なんだろう…と無理やり自分に言い聞かせ、最後まで読む。推理ものとしては“日常の謎”派。図書館で起こる小さな事件を、主人公の先輩の司書が解く、という連作。うーん。ただの小説として読めば、ほのぼのなんですが。謎の部分はちと甘い。ことあるごとに、君らそんなことしてる場合か?他館のようにもっと働け、とか思ってたから、純粋に楽しめなかったのかもしれないけど。この本とは、出会った時期が悪かった。
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