名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第195回名南将棋大会(壱)速報

2019-03-30 | 名将会

 花は盛りに月は隈なきをのみみるものかは。

少し早いですが花見をしながら第195回名南将棋大会(壱)を行いました。

結果速報です。

A級優勝

高橋道貴さん

青木一さん

紀平倖佑さん

B級優勝

櫻井皓太さん

C級優勝

山口修生さん

坪井康宏さん

D級優勝

白井亮太郎さん

E級優勝

白木達也さん


過去12回分の優勝記録です。

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大山将棋問題集 20190330

2019-03-30 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


粘りに出ます。
A 65角成 B 33桂 C 55歩

第2問


やっと楽しみができてきました。
A 36歩 B 75銀 C 84歩

第3問


まだ駒損で苦しいですが、決め手を与えません。
A 53金左 B 86馬 C 54歩

第4問


やっと逆転しました。
A 54歩 B 56歩 C 44銀
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大山将棋研究(1205);中飛車に45歩急戦(山田道美)

2019-03-30 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190330
昭和40年11月、山田道美先生と最強者決定戦記念対局です。山田先生が優勝、最強者になって大山名人が相手をするのです。

大山先生の中飛車ですが、53銀型は珍しいです。

山田先生は45歩の急戦です。64銀~55歩が来る前に仕掛けるのが良いでしょう。

大山先生は32金~42飛で受けます。46歩を打っておいてどこで仕掛けようかという展開が(後には)普通ですが

山田先生の24歩は24同歩25歩同歩同桂~45歩と攻めようということだったのだと思います。大山先生は角で取ったので

飛車を切って割り角。これは飛車を打って受けるしかなく

山田先生だけ飛車が持ち駒です。角は端に使って

53角の受けに同角成同銀55歩。どんどん攻めますね。55同歩には31角のつもりか?

32金の受けには86角を打って

64角同角同銀54歩。少し山田先生が良いのだと思います。

38角よりも77角のほうが働いているはずで

単純ですがちょっと受けにくいです。

11角成でもよさそうですが

77桂と跳ねて馬の行方を聞いたら、44飛同歩76馬。

飛車を打ち込み21桂を取れば山田先生の駒得で有利になりました。

76角は嫌なところですが、おとなしく79桂ではなく86飛。角を取って71角がねらいです。

大山先生は底歩で受けます。ここで意地悪く88桂ならば山田先生の完勝だったでしょう。

66桂は馬を引かれてよくわかりません。

竜馬交換の後に手がないのでしょう、13竜に75銀。この飛車を追われると

玉頭が危ないです。桂を取られて

玉を逃げ出すしかないです。一回76同銀と取るほうが良いのだと思いますが

この香も厳しいのでまだまだ先手よしには見えるのです。

しかし先手玉には屋根がないので、反撃されると一気に悪くなります。

山田先生は適当な受けもないので端を攻めますが

やんわりと寄せられて投了です。

山田先生が序盤からリードしているのですから、駒得した後は玉の堅さだけ気にかけていればよかったのだと思います。手将棋であれこれ気を使って、気が付いてみれば粘れなくなってしまいました。大山先生の2枚馬が良く働きました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/11/29
手合割:平手  
先手:山田道美8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 5八金(49)
10 5二飛(82)
11 6八玉(59)
12 6二玉(51)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 3六歩(37)
20 7二銀(71)
21 4六歩(47)
22 5三銀(42)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 4五歩(46)
26 3二金(41)
27 4四歩(45)
28 同 銀(53)
29 3七桂(29)
30 4二飛(52)
31 2四歩(25)
32 同 角(33)
33 2二歩打
34 同 金(32)
35 2四飛(28)
36 同 歩(23)
37 3一角打
38 3二飛打
39 4二角成(31)
40 同 飛(32)
41 9七角(88)
42 5三角打
43 同 角成(97)
44 同 銀(44)
45 5五歩(56)
46 3二金(22)
47 8六角打
48 6四角打
49 同 角(86)
50 同 銀(53)
51 5四歩(55)
52 3八角打
53 7七角打
54 4四歩打
55 4五歩打
56 6五角成(38)
57 4四角(77)
58 3五歩(34)
59 7七桂(89)
60 4四飛(42)
61 同 歩(45)
62 7六馬(65)
63 4一飛打
64 5四馬(76)
65 5二歩打
66 同 金(61)
67 2一飛成(41)
68 7六角打
69 8六飛打
70 4二金(32)
71 1一龍(21)
72 4一歩打
73 6六桂打
74 2一馬(54)
75 4三歩成(44)
76 同 角(76)
77 1三龍(11)
78 7五銀(64)
79 8五飛(86)
80 7六銀(75)
81 5五飛(85)
82 7七銀成(76)
83 同 銀(68)
84 8七角成(43)
85 6八玉(78)
86 7六桂打
87 5七玉(68)
88 7七馬(87)
89 4六香打
90 8六馬(77)
91 4二香成(46)
92 同 馬(86)
93 5三歩打
94 4四銀打
95 8五飛(55)
96 5三馬(42)
97 2四龍(13)
98 4三馬(21)
99 9五歩(96)
100 3六歩(35)
101 9四歩(95)
102 6四馬(53)
103 4六歩打
104 3四香打
105 7七歩打
106 5六歩打
107 同 玉(57)
108 3七歩成(36)
109 7六歩(77)
110 6五桂打
111 投了
まで110手で後手の勝ち

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20190330今日の一手(その852);作戦勝ちの時

2019-03-30 | 今日の一手

20190330今日の一手

2月16日の名南将棋大会から、TさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩得ですが後手に持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度か。63歩がないので後手玉が少し薄く見えます。
先手の攻め駒は65角1枚。
後手の攻め駒は44飛と持ち駒角で2枚。

総合すれば互角です。

☆ 大局観として
先手の攻め駒は角だけですが、7筋で歩がぶつかっているので攻めやすくなっています。86銀88飛、さらに89桂も使って攻めることもできそうです。
後手のほうは飛角が使えるとはいえ、まだ先攻できそうにありません。34銀~45歩としても銀金の交換くらいではたいしたことがありません。(先手の歩得なので受けやすいのです。)
つまり形勢判断では見えにくいですが(大局観としては)、先手の作戦勝ちではないかと思えます。
方針は3つあります。
65角を生かした小技の攻め
88飛86銀77桂などを使う本格的な攻め
自玉を固めて待つ
どれがいいでしょうか。


△ 実戦は74歩と取り込んで同銀。

ここで角を引いておくならば互角なのですが、43角成同飛54金41飛78飛73歩

駒損とはいえ後手玉も薄いので、形勢が悪いというほどではないのですが、攻めあぐねています。この後は86銀を使って後手玉を右辺へ追っていくのですが、少しすくじって寄せ合い負けになってしまいました。


○ 角切りを狙うならば45歩が小技です。

45同飛には74歩64銀(同銀と取れなくなった)46歩44飛43角成同飛54金

というのが角を使った小技というか両取りの筋です。

後手が45歩に同桂ならば

桂を殺せます。46歩34銀45歩同銀74歩同銀46歩

というのが一番気の利いた取り方です。46同銀とできなくて34銀に98角

引いておけば桂得です。


△ 43角成と切って

43同飛に77桂

64歩65歩76歩

というのは過激すぎるでしょう、という気がするのですが、74歩82銀64銀77歩成54金

41飛53銀成61玉64歩

後手が歩切れで受ける駒が悪いのです。飛車は取られても63歩成から金が取れるので寄せきることができるかどうか。攻め駒3枚でも後手玉が狭いので何とかなるかもしれません。


△角を切らずに77桂

とすれば力をためることができます。34銀36歩45歩37銀

後手の攻めはたいしたことがないので攻めさせても構いません。


○ 84歩と突くと

84同銀は74歩で銀が窮屈です。84同歩と取らせて利かしだと思っても良いですが、85歩と合わせて攻めていくこともできます。34銀84歩

これで棒銀が使いやすくなります。45歩同歩同銀46歩54銀で角取りならば74歩

64銀は83歩成同金75銀、84銀は75銀でさばけます。82銀76角52玉75銀

と進めて十分な態勢です。


△ 95歩同歩

は入りそうですが、利かしと見て他の手を指すならば良いです。95同銀や同香では後手玉の位置からは遠いので指しすぎです。


△か× 78飛は自然な攻め方だという気がするのですが

75歩同銀74歩同銀69角

カウンターで角を打たれます。73銀成同桂43角成同飛68飛

勢いで角も切るのですが、手が戻るのでしょう。58角成同飛69角48飛58金

先手を持ちたくはありません。


○ 36歩として先手玉に手を入れて待つと

34銀37銀71玉ならば95歩同歩同銀

後手玉が82のほうに近づけば端攻めで十分手になります。

もう少し待って77桂82玉84歩

頭から攻めていくのも強力です。

後手玉を右辺というか中住まいにすると

左翼から攻めるのは気が引けるのですが、後手玉は薄くなるわけですから先手玉を固めて待っていればよいでしょう。


☆ まとめ
先手が作戦勝ち(65角の働きが良くて、歩得で、玉を固めやすい)のときはどうするか。
自玉を固める余裕があるならば(作戦勝ちなので大体はある)固めて待っている方が良いです。相手玉が堅くならないのならばなおさらのことです。どこかで無理攻めをしてくるでしょう。
攻めるよと脅かして、相手が不十分な態勢から攻めざるを得ないというのもあるでしょう。
この場合は自分から技をかけに行っても良いです。失敗すると大きな後悔が待っていますので慎重に。
多くの場合は、作戦勝ちならば相手に無理気味に攻めさせることが最良です。

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