第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/86/f34692b3b736854bc05000890d1fc15e.png)
反撃を考えつつ受けましょう。
A 75角 B 78金 C 79金
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/ad/c0eea0b5d30d42d0a2b8e6d01e3383be.png)
受けにくくなったようですが。
A 89歩 B 89金 C 75角
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e3/9d00869a489da1a51de7d12dec204024.png)
もう少しです。
A 84歩 B 83歩 C 65角
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/e1/ee6456636d75e91ef44110a4b760972a.png)
これも知っておくとよい手筋です。
A 12歩 B 14同香 C 81飛
20190318今日の一手
1月12日の名南将棋大会から、OさんとJさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩損で(持ち歩がないのでカウントします)馬を作っています。損得なしくらいに評価しておきましょう。
玉の堅さは後手のほうが少し堅いです。(58金が離れています。)
先手の攻め駒は持ち駒銀1枚。81馬は後手玉に向かっていません。
後手の攻め駒は65桂と持ち駒角銀で3枚。
総合すれば後手が指しやすいです。
☆ 大局観として
先手が歩損でも馬を作って91香を取って駒得しようというもくろみでしたが、後手に先攻されました。まだ3枚の攻めですが受けきれるでしょうか?62飛は攻めに使いにくいですが、56歩の突き捨てがあるので受けにくい感じがします。
受けきりが望めないならば、攻め合いにできるように考えたいです。後手玉が手つかずだと強引に攻められて悪いということが(現代将棋だと頻繁に)あります。
× 実戦の66銀が常識的な受けです(桂頭の銀)が、56歩と突かれて
56同歩は39角ですね。自然に応接して悪いというのは、元の形勢が良くなかったからです。
駒損でも粘ろうとして67銀と打ったのですが(57歩成同銀同桂成同金86歩91馬87歩成同金39角58飛49銀)
91香を取れば二枚換え、でも飛金を攻められて劣勢です。後手玉への攻めが見えないので勝てる流れではありません。
56歩の時には65銀として
桂馬を食いちぎってどうか。65同歩55桂42金引54馬
好調な反撃ですが、43銀同桂成同金同馬同玉24歩同歩45歩
桂を渡すと66桂もありますし、馬を切って急いで攻めざるをを得ないでしょう。57歩成同金39角44歩32玉58飛49銀
勝負の形にはなっているのですが、金銀だけで後手玉を攻めることになるので、ちょっと足らなさそうです。
× 68銀と逃げると
56歩同歩39角29飛66角成
銀は取られませんが馬を作られます。99香を守りにくいので91馬、86歩同歩87歩
8筋に細工されてから99香を取られます。守りの香を取られる分だけ分が悪いです。
○ 91馬とするのは
銀を取られても二枚換えだという主張です。56歩同歩57歩68金右59角39香
香を持っていると受けに使えるという効果もあります。
後手は59角の筋がうまくいかないならば、77桂成同金39銀
飛車の逃げ場所によって角を打ち込む場所が変わります。26飛が最善で、28角49桂19角成
というくらい。73馬52飛63銀64馬
54香をねらって反撃です。まあまあというところでしょう。
× 63銀と打って飛車を攻めると
61飛72馬51飛62銀成53飛63成銀54飛62成銀
千日手をねらうくらいです。でも56歩には54馬しかなく、54同金56歩57歩68金右59角
これを受けにくいので先手不利です。後手陣は飛車打ちに強いので飛車を取る効果が薄いのです。
× 71馬ならば
もう少しましなのですが、52飛61馬56歩52馬同金71飛42金引
銀を温存できても後手玉を攻略しにくいです。56歩57歩68金右59角48銀27銀
角を手に入れても後手玉を攻めにくいです。
○ 54銀は後手玉に迫っていて
42金引とかわしても、65銀同歩54桂
61飛72馬51飛42桂成同金73馬61飛
千日手にするか、55馬としておくか、形勢は互角です。
54同金と取られたら
54同馬43銀53馬61飛24歩同歩23金
23同玉21馬32金
馬は死ぬのですが、32同馬同玉35歩同歩45桂打
攻めは結構続きます。玉の堅さが逆転しているので先手が勝ちやすいでしょう。
△か× 45歩は
攻め合いを目指しているのですが、56歩44歩(としないで54銀のほうが難しいが)同金53銀
うまくいったように思えるのですが、57歩成62銀成77桂成同桂58と
後手玉が堅く、攻め駒は2対5です。寄せ合い負けになります。
△ 24歩同歩
の突き捨ては(攻めるとしたら)損ではないです。
× 15歩は
取ってもらえたら少し得ですが、56歩同歩57歩68金右59角48銀27銀
15歩の効果は表れにくいです。
☆ まとめ
現代将棋では、攻めの技術が進歩したからだといわれるのですが、細く見える攻めでも結構手が続きます。
後手の攻め駒が3枚だからと言っても、56歩の突き出しがある(56同歩に39角か57歩か)のですから受けきるのは大変です。この時に後手玉が手つかずだと駒を渡す攻めを決行しやすいということがあります。
攻撃は最大の防御と言われますが、後手玉への反撃があれば、後手の攻撃が鈍るのです。
よって54銀あるいは45歩から攻める手を考えるのです。
91馬は香を入手することで受けにも働いていて、攻め駒が3枚になるので考えても良いです。先の見通しを立ててからですが。