第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f0/5c22c314bf98829af48e5de4642c76e3.png)
どんどん攻めたいところですが、自重しました。
A 75銀 B 75歩 C 74歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/fa/672afa92fc63f1717c7ece96cf3928eb.png)
逃げ方は?
A 32玉 B 14玉 C 34玉
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/5b/e18769747d5635e7754930bde590ac09.png)
ずいぶん危ないようですが、反撃を見ます。
A 12角 B 64角 C 66歩
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/16/315d1320b8353c708916ab465e58d1fd.png)
攻める前に指したい手があります。
A 66歩 B 14歩 C 26香
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/86/5c1728477937b3ec684f8aae1c652104.png)
危ないようですが間に合っています。
A 36歩 B 28成香 C 27銀
20190324今日の一手
1月12日の名南将棋大会から、MさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
銀と金香(歩5は数えず)の交換で、成桂を作られています。先手が少し駒得ですが、終盤なので同等と見る方が良いでしょう。
玉の堅さは(相手の駒を考えずに)同じくらいです。
先手の攻め駒は91角56香と持ち駒金桂で4枚。
後手の攻め駒は44角87成桂と持ち駒飛銀銀香で6枚、ですが4枚以上は同一視します。
総合すれば互角です。
現状は先手玉が詰めろ、後手玉が詰まないので後手有利です。
☆ 大局観として
寄せ合い1手負けの状態です。もっと早く気が付いていれば易しかったのですが、ここまで進むとかなり難しくなっています。
先手玉は詰めろですから、間に後手玉に王手をかけることはできますが、詰まないのですから先手玉の詰めろを受ける(1手かけて2手すきにする)ことが必要条件です。
しっかり受けて3手すきにできれば(後手の詰めろが続かなくなれば)逆転です。あるいは詰めろを受けながら後手玉を詰めろにする(詰めろ逃れの詰めろ)ことができれば逆転です。
このあたりの事情はお判りでしょうか。このブログでは何度も取り上げています。
× 受ける手を考えてみます。88金打が手堅そうです。
しかし99飛同玉98銀
これは1手かけて受けても1手すきのままでした。
× 98金ならば
詰みは逃れていますが、98同成桂には同飛しかないでしょう。87飛
持ち駒は桂を打てるだけです。88金の移動合は同角成同飛98金
で詰み筋です。88飛の移動合でも同じ筋にはまります。
88桂では97歩
87飛に当たっていない受けではだめです。
78玉には67銀
飛車を取ると詰みます。67銀ではなく57飛成でも困りますし、後手からの詰めろはいくらでもあります。駒損の受けではまずい場合が多いのです。
× 66歩など
44角の利きを止めると、97飛98歩94飛成
受けに回られても困りますし
78歩同飛67銀
という寄せの手筋もあります。
どうやらしっかりした受け(受けて詰めろを回避する)はなさそうです。
では攻める手を考えてみましょう。寄せのセオリーで小さな駒の王手から。
△ 63歩は最初に考える手です。
63同銀以外の応手は金を打って44角を消去できます。55桂
で詰めろ逃れの詰めろです。後手の応手が67飛、54歩、53歩、54銀打などありますが、例えば54銀とかわして64歩55銀
63歩成同玉55香54歩
というような攻防で変化がいっぱいあります。先手玉の詰めろは消したけれど安全ではない、後手玉に迫れるかどうかの勝負です。
× 実戦は52金でした。
71玉に55角成
で詰めろ逃れの詰めろです。しかし55同角(詰めろ逃れの詰めろ)同香67角
までは見ていないのですが、詰まされて先手Iさんの負けだったのでしょう。ここに角を打たれるとだめなのです。
× 54桂のほうを先に考えるのですが、説明の都合でここに書きます。
52玉にもどうしたらよいかわからないのですが、71玉に55角成(詰めろ逃れの詰めろ)だと同角(詰めろ逃れの詰めろ)同香67角
で負けだというのは同じです。
52金よりも優れているのは62金
と追えるからです。44角が消えるのは歓迎だとして、81玉72金同玉73歩
63玉もあります。73同金同角成同玉74歩同玉85金63玉
たくさん王手はかかるので、実戦だと間違えてもらえる確率が少し上がりますが、後手玉を詰ますところまではいかないでしょう。
○か× 68飛の王手は
後手が67歩を打ちたくなるのですが、そこで55角成(詰めろ逃れの詰めろ)同角(詰めろ逃れの詰めろ)同香
角を渡しても67に打てないのです。これも詰めろ逃れの詰めろなんですね。まだ後手に受けの手段があるとはいえ、逆転しています。
でも68飛に64香
だと困るのです。王手が途絶えるのでこの香は取れません。66桂にも同香同金78歩
55銀はありますが、63桂など守られると78飛67銀
受けが無くなります。
○ 王手ではないですが66桂は
2手かけて王手というか、74金をねらったというか、ともかく金を取れば詰むのですから、詰めろ逃れの詰めろです。73金には74歩(詰めろ)63金73金
清算して74歩を打てば
詰みます。
84金とかわせば63歩
6,7筋に歩を打てるので詰めろを続けるのは簡単です。
☆ まとめ
自玉に適当な受けがないというのはわかったでしょうか。後手の攻め駒が多すぎます。
どこかで後手44角筋を止めるあるいは消去せねばなりません。
63歩同銀55桂は有力ですが、形勢不明
68飛は勝負手
66桂は勝ち
という結果でした。このあたりは読むしかないのですが、66桂はぴったりした手だなあという感じがします。