第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/f9/f82c9ae46a67f0c1183f7f137448efe8.png)
しぶとく受けます。
A 64歩 B 62金 C 42角
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e5/f288defbbf9fa3c9ad57933b21575649.png)
97角を取ったら23歩成と踏み込まれました。
A 52飛 B 25歩 C 48角
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/8e/3612a90817fc0e8941ea66fc20b1d982.png)
そつなく利かします。
A 45歩 B 64金 C 51飛
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/a3/5df140b9498e76e7b5d4064b999b14a9.png)
決めどころです。
A 55金 B 21飛 C 45歩
20190320今日の一手
1月12日の名南将棋大会から、SさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
金銀銀と飛角桂歩の交換で、竜成桂VS成銀の作り合い、先手の大きな駒得です。
玉の堅さは後手のほうがかなり堅いです。
先手の攻め駒は71竜52成桂と持ち駒角角桂桂で6枚。(4枚以上は同一視します。)
後手の攻め駒は47金46成銀と持ち駒銀で3枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
先手が劣っているのは玉の堅さだけです。先手玉を固めるか、後手玉を弱体化させるか。大駒を持っているので攻防の手段もありそうです。
寄せ合いと見れば何手で詰めろかを数えるのですが、先手玉は37成銀18玉38金あるいは38銀で詰めろ。現状は2手すきです。
後手玉は42成桂で詰めろ。だけど取られるわけで計算しにくいです。駒を渡してよいのかということもあります。駒を渡さずに詰めろが続くならば簡単なのですが。
△ 寄せ合いから考えてみます。王手は無効で、42成桂は
詰めろです。42同金引しかなく、77角33桂(37成銀18玉26桂からの詰めろ)44角打
とすれば詰めろ逃れの詰めろです。32金上には31銀
から寄せられるので、後手は何か自陣に打って受けるしかなく、それならば桂を渡しても影響がなかったということにはなります。
どこかで持ち駒を使ってもらって、先手も29桂
と受けることになるのでしょう。
○ 44歩は少し遅いのですが
歩を渡すだけなら自玉に響きにくいです。44同金42成桂ならば詰めろが続きます。
37成銀18玉38銀39桂
というのが桂の犠打です。49銀成くらいしかなく、1手稼ぎました。47飛と取るのが大事な手で、47同成銀43歩成
先手玉は詰みません。39成銀は詰めろ。31竜
とすれば持ち駒が豊富なので後手玉が詰みます。(47飛で金を補充していないと詰まないし、39成銀と取られると詰めろなのでその前に取る必要があります。)
○ 受ける手を見てみます。29桂が良さそうな受けです。
小さな駒を渡すほうが後手の戦力が下がります。大駒を自陣に打って受けるよりも良いでしょう。37銀同桂同成銀29玉36成銀38歩
これで後手からの詰めろが乏しくなりました。35桂ならば2手すきなので44歩
43歩成が詰めろではなくても勝てそうです。
○ 39桂もあって
これは37成銀18玉38銀44歩
先に44歩と攻めた図と合流します。
△ 実戦は66角の王手。
攻防の手に見えますね。33銀と受けて、47飛同成銀31竜
31同玉41金32玉44桂同金
後手玉は詰みませんから先手Oさんの負けです。
詰みを勘違いしたわけではなくて、31竜同玉に33角成
の予定だったのだと思います。この時に先手玉が詰みだと勘違いしたのでしょう。実は詰みません。8段目に飛車を打つ王手に48桂が詰まないのです。
33同金でも33同桂でも後手玉を詰ますのは簡単です。
まぎれがないのは竜を切る前に33角成とすれば
33同玉は詰むのですから簡単でした。
さて66角に33桂
と跳ねるのが後手の正しい受けでした。これならば47飛同成銀からの詰み筋はないです。角打ちを利かしと見るかどうかですが、29桂と受けた時に56成銀があります。77飛66成銀47飛
角を取られても47金を取れるので先手有利でした。だから大丈夫です。
△ 56成銀を食らわないように99角とか(88角とか77角とか)
遠くから打つ方が余計な変化がないです。33銀47飛同成銀33角成以下の詰み筋は同じことです。
33桂に29桂
37銀同桂同成銀29玉36成銀38歩35桂44歩
99角33桂の2手が入っていても影響はないようです。
○か△ 82角も受けの手で(73角でも同じです)
角を打って受ける場合は、敵陣に打って馬を引き付けるほうが堅くなります。37銀と打つしかなくなっていて、29玉36成銀38歩
受けきりのようですが46歩がちょっと厄介です。37歩同金に48銀
もう少し受けておいてから攻めるほうが良いです。
△ 47同飛と取ってしまい
47同成銀38金打78飛48桂
と受けても悪くはありません。ちょっと駒を損しますが、後手の攻め駒は3枚のままです。79飛成の時にどうするかは悩むところですが、47金49竜38銀39銀37玉
は大丈夫です。
△ 他には29玉
早逃げが得になっているかどうか。あまり効果が無いような、役立っているような。
☆ まとめ
寄せのセオリーでは42成桂から考えるのですが、桂を渡すと後手の攻め駒が4枚になります。先手玉が薄いのでかなり受けにくいです。角を打って合駒を使わせればまだ先手有利でしたが。
小さな駒から使う方を優先して、44歩と攻めるのが本線です。でも43歩成が詰めろではないので、何かしらの受けが必要です。39桂の犠打で1手稼げるので勝ち筋でした。
どうせ受けるのならば、先に受けるほうが手堅いというのが原則です。持ち駒角桂では受けにくいのですが、29桂あるいは82角を考えます。
相手の攻め駒が3枚ならば受けやすいですし、自分の攻め駒が3枚しかないという場合でも受けておくほうを優先して考えるべきかもしれません。両方の意味を込めて、3枚の攻めならば受けることを考えてみましょう。