910の日から中一日。跳び過ぎて痛めた右膝をさすりながらやってきたのは、千葉県市川市。℃-uteコンサートが行われる市川市民文化会館への道を歩いていると、前に制服姿の女の子が歩いていました。ちょっとギャル系な雰囲気の後ろ姿に、「近所の学校帰りの子」だと信じて疑わなかった自分と同じ道を歩きながら、その子はホールへ入っていき、同じようにグッズ売場の列に並ぶのでした。「あなたも℃-uteヲタでしたか!」と、心の中で驚く自分でした。
しかし、驚くのはまだ早い。夜の回の開場時間が近づき再び会場前に着くと、制服姿の女の子が多い!制服着てないけど中高生な女の子も多い!そして、オシャレな男子高校生風な子も結構来ている!
℃-uteの人気、まだキープ出来ているんだ。
私はホッとした気持ちです。正直言って、こんな事を自分みたいなハロヲタが言うのは弱気過ぎですが、去年たくさん増えた学生℃-uteファンの何割かは、もうファン辞めているんではないか?実は、そう思っていました。
AKBは学生ファンが多いという噂を聞くにつけ、やはりテレビに出ている方がとっつきやすいよなあと弱気になっていたのです。つまり、乗り換えられたのでは?と。
でも、まだこんなに℃-uteには学生ファンが残っているではないですか。移り気なのは、むしろバリバリのアイドルヲタの方なのかも(苦笑)。嬉しい気分で入場しました。
東京公演と同じように、開演前に流れる「ジャンプな曲」。スガシカオさんも流れたようですが気がつきませんでした。そして、開演5分前に大きな音量で流れてきた「グルグルJUMP」。多くの観客はもう立ち上がって開演待ち状態なので、曲を知っている人はステージにモーニング娘。がいるかのようにノリノリです。
準備運動(苦笑)が済んでいよいよコンサートスタート。東京公演を観ているとはいえ、一ヶ月ぶりに観る自分はセットリストの流れがうろ覚えなので、新鮮な気分でオープニングを迎えました。
青いフリフリスカートが可愛い℃メンによる「暑中お見舞い申し上げます」が可愛い。オープニング挨拶でも、そんな可愛いメンバーに黄色い声援も飛ぶ。彼女達にとって℃-uteは、まさに「憧れMy STAR」なのでしょうね。メンバーが客席に振る「女性の皆さ~ん?」という問いかけにも結構な数のリアクション。勿論、「男性の皆さ~ん?」に対する「ウォー!」という地鳴りのようなリアクションには及ばないものの、ハロプロでこういう問いかけで女性ファンの「歓声」が返ってくるのは℃-uteだけだと、ハロプロ現場DDな自分は断言します。
さて、今日のフリートークコーナー。今回は梅さんなっきぃコンビでした。
なっきぃ「ハワイでちっさーと同じ部屋だったんだけど、隣の舞ちゃんの部屋とベランダ越しに話せたので舞ちゃんとお喋りしていたら、ちっさーが先に寝ちゃったのね。それで自分も寝ようとお喋りを切り上げたら、ちっさーが起き出して冷蔵庫にあった駄菓子のアンズを取り出して食べていたの。朝、その事を話したら、ちっさー覚えていないって言うの(笑)。」
梅さん「ハワイと言えばさあ、最後の日にみんなで舞美の部屋に集まって寝る事になったんだよね。でも、ベッドはひとつだから、5人が縦に並んで寝て愛理が足のところに横になって寝たんだよね。
でも一人用のベッドだからきつくてね。暑くて床に寝たのよ(笑)。そうしたら朝6時に舞美が起きてきて、千聖の宿題やるから私のところで寝てていいよと言ってくれたので、そこで寝てたの。そうしたら、寝ている舞ちゃんの足がぶつかってくるので、また床で寝た(笑)。
そのうち、なっきぃが起きてきて、お風呂入るから私の場所で寝ていいよと言ってくれたんだよね。それでまたベッドで寝たら、今度は千聖に腕で叩かれて(苦笑)、また床で寝た。そうしたら、愛理が上から落ちてきたの(笑)。で、痛い!と思ったんだけど、愛理はまだ寝てて、オイシイ顔で「ふふん」と笑ったの(笑)。」
梅さんの話術に脱帽です。愛理のへんてこっぷりにも脱帽です。
そんな変な愛理が梅なきトークに続いて歌う「残暑お見舞い申し上げます。」です。この前の記事に書いたように、私は愛理の表情に注目していました。
この日の愛理は若干歌い方が荒く感じた(濁音の発音が特に)けれど、声が太くいい感じ。そして、東京の時より更に表情はシリアスへ。東京公演では、遠くを見つめながら想いを馳せる女の子という表情でしたが、今回は思いつめたような表情。歌い終わり、視線をさっと下に落とす愛理。
軽くおでこを出している愛理の大人っぽい表情に、私は残暑と秋の気配を感じながら、表情で魅せるシンガー鈴木愛理に拍手を送るのでした。
ソロと言えば矢島舞美ちゃんの「愛は勝つ」。東京公演二日目からキーを変えてきたのが功を奏したのか、自分の歌い方を掴みつつあるようで、この日は安心出来ました。最後の「必ず最後に愛は勝つ」で客席にマイクを向ける演出になっていましたが、こういう演出も良いと思います。ライトファンな方も、常連しかわからないお約束で作る一体感よりも、こういう風なメンバーが差し出す一体感の方が参加しやすいと思うのです。
客席のファン層が幅広かった市川公演。そのせいか、東京公演に比べるとコールの声量も小さかったように思え、見方によっては盛り上がっていないようにも見えるかもしれない公演でしたが、実際はステージのメンバーも客席も明るく楽しみ、コアもライトも楽しいと思える出来だったと思います。
コンサートの面白さは客の声援の大きさではない。そんな、実は当たり前な事を思い出させてくれた夜でした。
最後のメンバー挨拶でのメンバーの表情も満足そうでした。そして、愛理が梅さんトークを聞いていたのか、「ふふん」を挨拶で再現してくれ、客席は再び笑いに包まれました。今日のMVPは鈴木愛理ちゃんに決定です。