それでは、連載第258回目は、DF50に話を進めていきたいと思います。
機械式、液体式、電気式の話を連載の最初の方でしましたが、貨物用は液体式を志向する中、旅客用は電気式を志向し、北陸本線田村付近の直流と交流の間を主な運用としたDD50があり、3両1組で、1両休み2両重連で運用される2組、計6両がありましたが、現存しません。その後、単機で旅客列車の無煙化を達成するための、電気式ディーゼル機関車、DF50が完成しました。写真は、伊予西条にある1号機です(写真)。
三菱重工・三菱電機製、外観はED70に近いデザイン、主幹制御器も電気機関車と同じです。
別の時の撮影(写真)。エンジンが無ければ、電気機関車と同じです。
反対側(写真)。運転台にも入ることが出来ます。
また別の時の撮影(写真)。1号機とのことで、準鉄道記念物のようです。
同型機は、昭和50年代、日豊本線非電化区間であった宮崎~西鹿児島(現「鹿児島中央」)間で、寝台特急「富士」などを牽き、昼下がりに走るブルートレインとして、多くの人が記録していたようです。平坦な区間は高速に走れるようですが、牽引力が弱く、貨物機関車の主流になることはありませんでした。
それでは、次回をお楽しみに。