それでは、連載第260回目は、DF50 18をお届けします。
同機は、かつて大阪市、弁天町にあった「交通科学館」「交通科学博物館」所蔵機で、屋外に展示されていました(写真)。
三菱重工・三菱電機製の同機、発電機関から、いわゆる「三菱スルザー」形と呼ばれ、500番代、則ち「日立マン」形とは区別されます。エグゾーストノートも異なったようです。
別の時の撮影(写真)。この形式から、ディーゼル機関車は赤色になったようです。
反対側(写真)。ほぼ対称です。
その後、「交通科学博物館」閉館、及び「京都鉄道博物館」所蔵の整理で、現在は岡山県、津山機関区跡地の「津山まなびの鉄道館」所蔵機となっています(写真)。山陰との縁という話では、DD54の方がそれらしいですが、DD54は現存1両、その代わりと考えられます。
なお、DF50の残存機は計3両、500番代に至っては現存が無く、残念です。
電気式ディーゼル機関車は、ディーゼルで発電し、その電気でモーターを回す、某自動車メーカーの「e-Power」と原理は同じですが、当時は発電効率があまり良くなく、また抵抗制御でありロスが多く、また保守では機関、発電機、電気制御系、モーターという感じで、整備の手間が非常にかかり、エンジン音の割には非力であったこともあり、永く国鉄・JRの主力とはなりませんでした。しかし、これらの一部がメンテナンスフリーとなったとき、この技術は注目されることとなります。その話は、次回以降で。
それでは、次回をお楽しみに。