7月30日(土)
首都では選挙戦の終盤と隅田川の花火が重なって、どえりゃー事になるのかもしれないが、30日の朝から千葉県の京成大久保駅近くの日大生産工の講堂借りて、千葉県のそば大学が行われました。
仕事終わりの金曜の夜に移動することも考えましたが、宿泊費等を考慮すると、片道180Kmとはいえ、車の方が諸々を考慮しても安いだろうという、いたってセコイ思考のもと、夜明けに出発しました。
天気が良く、日中の気温も高くなる予感のする空です。
4時半に出て、のんびり車を走らせましたが、7時半には大学の近くの駐車場に車を止めました。
コンビニでサンドイッチを購入して、8時に講堂にいくと、スタッフの方々が準備をしていました。道具の特設販売コーナーを見たり、いい席を確保したりしていると、あっという間に時間は過ぎて行きました。
午前中は変わり蕎麦のお話しや、麺食の歴史・特に今に息づく、「ほうちょう」という両手を合わせて、お祈りをするかの様に面体をヨリ伸ばす製法は九州とチベット仏教の山岳地帯と現代でも共通しているとの話は衝撃を受けました。
「そばもん」が20巻で完結する時を同じくして、蕎麦の歴史を探訪する話題はインダス-チベット-ガンダーラ-宋-対馬-九州-京都と壮大な旅の講義でした。
昼休みに、大学の外ベンチで、弁当を食べている方に相席をお願いし、今回6回目の参加という方からお話を伺うことができました。
それは、「にんべん」さんが講義された、うす削りの花鰹で、5、6分でだしを取る手法でした。
聞いた話では、1リットルのお湯を沸かして、沸騰したら100ccの水を入れ、続けて、30gの花ガツオを投入し、再沸騰させる。再沸騰したら火を止めて、湯の中で鰹節が鍋の下に落ち着くまで放置する。節が沈んだところで、濾して、1番だしの出しとり完了!
厚削りを30~40分も煮詰めない節の量もリットル当たりだと半分以下。最近は、同好会ではもっぱら、これで出汁を引いているとのことでした。 いいこと聞いた!
さて午後は 井名人による解説打ちと、通し打ちの実演を見学しました。解説打ちは福井のおろし蕎麦用ということで少し太めの蕎麦とのことでした。
とはいえ、驚異の切り揃え率 流れるような所作はまさに名人でした。
次の蕎麦包丁の研ぎ方・メンテナンスの方法・愛情のかけ方は専門書にも載っていない、実用の理を説いた講義でした。この講義だけでも聞く価値ありのプロの話にワクワクしました。
さて、次回10回目は・・・
NHKで名人の動作をモーションキャプチャーで解析する理化学研究所の実験結果の報告や、高橋邦弘さん(体調の都合もあるが)のデモ打ち等、また聞きたくなる内容となるようです。
今回、参加者が410人と満員御礼状態。次回は会場も広くなるのでしょうか?