家にあった石臼に手を入れて3年ほど使用しましたが、重すぎる、大きすぎるという理由から気軽に製粉できませんでした。
一度始めると、部屋中を粉だらけにしながら、準備から片付けまで考えると一日がかりとなり。億劫になりました。
今年は、玄蕎麦5.5kgと収穫量も少ないため、余計に億劫になります。
良さげな玄蕎麦500gは来年の種に確保して、5kg足らずの製粉なので何とか気軽にできないものかと思案していました。
以前から、オクタゴン等のドイツ製のセラミック電動石臼を使用している方の話は見聞きしていたのですが、セラミック石臼を大いに使用されているという話も聞きませんでした。
そんな折、自家製粉の本を読んでいると、お蕎麦屋さんが粉の景色やバランス調整にセラミック石臼を使用していることを知りました。
じゃあ、やってみるかとセラミック石臼を探すと・・・KOMO社のfidibus21という製品が日本でもヒキキとかキッチンミルという名称で販売されています。 ただ、250Wのモーターで、材料を先に投入したり、材料が良く乾燥していなかったりすると止まるという記述を読むにつけ、ドイツのカタログに載っている Fidibus medium 360wという製品を入手したくなりました。
ところが、mediumは日本未発売・・・・
ネットを探していると、セカイモンというオークションサイトに行きつきます。
何やら、業者が代用して出品者(外国ショップ)から落札し取引代行してくれるシステムです。オークションで検索すると
mediumが39,940円 代行手数料5,991円(15%) EU内送料608円 小計 46,540円
日本ではFidibus21が69,700円位で売られているようなので、その上位機種が5、6万ならチャレンジの価値ありかな。
11月17日に落札して・・・アムステルダムに到着したのが11月30日 !? 18日もかかっています。アムステルダムでヨーロッパの輸送会社から「ヤマト運輸」に引き渡されたところを確認して、ほっとしました。これで確実に到着するんだろうと。
11月30日にアムステルダムから飛行機で日本についたのが12月1日 1日
井月庵の家に着いたのが12月2日 トータル20日
以前も言いましたが、日本の輸送システムはすばらしすぎます。改めて感謝しました。
結果、国際配送料 8,902円 関税0円 消費税2,000円 小計 10,902円
合計 57,442円
早速開封してみます。
コンセント?! 形状が違うとは聞いていたが、ここまで形が違うのか!! こんなSEプラグ刺さらん。C型でもないし。
じつのところこれは想定内、ほんとに心配なのは、ドイツには127Vと230Vの電圧が混在していて、アメリカ輸出用に120Vの製品もあるのだが、ドイツ人に「120Vのアメリカ輸出用を送ってくれ」という交渉もないまま落札してしまったため、開けてみないとわからないドキドキ。
裏をひっくり返すと・・・
あちゃぁ!! 230V! 50Hz! 360W
井月庵の家は富士川の西側です。そう60Hz・・いや そこじゃない、230V!!
日本に純ドイツ国内用の製品を送ってきやがって!と恨んでも、悪いのは私、井月庵。
ああ、変圧器が必要になりました。
昇圧230VとSEタイプのコンセント、360Wのモーターに対応するアップトランス・・・・
12月7日時点で、いまだ変圧器は入手できず。セラミック石臼は回っていない。
だいたい、このセラミック石臼がちゃんと使えるかも解らんのに。
やっぱり自家栽培、自家製粉そば粉はリスクが高いなぁ。
まあ、そばで遊ぶ、そばに遊ばれる日々 続きは変圧器が来てからなのだが、海外旅行用のダウントランスや小電力用が広く、安価で売られているのに対して、海外の電化製品をわざわざ日本で使おうという酔狂な奴は少ないようです。欧州の大使館員などがお国の電化製品を持ち込む場合も考えられるが、大概は現地日本で買った方が安いだろうし。
見切り発車のおかげでまだまだ、遊びは終わらない。 嫁が何も言って来ないことも恐ろしい。 つづく。