紀勢線の特急オーシャンアローに乗って、本州の最南端のところへやって来ました。太地駅で降りた目的のひとつは、この「太地町町営じゅんかんバス」に乗ることです。
このバスは、和歌山県東牟婁郡太地町にて運行しているコミュニティバスで、JR太地駅と太地町内各所を結び、地域住民や観光客の足となっています。もともとは吉野熊野観光自動車が運行していたもので、その後、南紀開発を経て奈良交通に吸収されて奈良交通太地線となりました。ここでも御多分に洩れず、利用者の低迷により奈良交通が2001年にこの路線を廃止することになり、それを引き受ける形で、太地町が町営バスとして運行するようになっています。
最近は日野・ポンチョも導入されているようだが、今回、駅前で待っていたのは日野・レインボーHR。それでも車齢はまだ若そうです。さて、いざバスに乗り込もうとすると、運転士さんの顔に見覚えがある。十津川特急でよくお世話になっていた奈良交通のNさんです。そのバスは運行を奈良交通南紀営業所に委託しているからですね。でもこのNさん。もう2回リタイヤされていて、ここで嘱託として3度目のお務めだとか。よっぽどバスが好きなんですねぇ…
奈良交通のときのバスボディーには通常は鹿のマークの代わりにこの路線だけはクジラになっていたとか。ユニークですね。現在ではそれらしいマークはなく、太地町の町章があるのみ。この町章もクジラかイルカをモチーフにしたに違いないが、ぜひともボディーにクジラのマークを復活して欲しいもんですね。
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