JR東別府駅からすぐ近く、別府八湯のひとつの浜脇温泉は、今は再開発で団地然としたところとなっているものの、じつは別府八湯の中でも最も古い温泉地です。
1928年(昭和3年)に鉄筋コンクリートの洋風建築、浜脇温泉・浜脇高等温泉が建てられ、賑わいを見せていたが、老朽化により取り壊され、旧浜脇温泉跡地とその周辺を再開発した一画に、近代的な施設として再生されています。
現在の温泉前の広場には、タイルで建物の間取りが再現され、広場の入り口には旧浜脇温泉の建物入り口のアーチが復元されるなど、旧温泉の面影を残しているが、現温泉の入口はいかにも地域のコミュニティーセンターで、殺風景なことこの上ない。
ここも別府のスタンダード、脱衣所と浴室の仕切りがないタイプで、竹瓦温泉と同様、温泉が半地下構造になっています。そして、手入れの行き届いたこの広い浴槽の中に、ほのかな香りが漂う、澄明な温泉が満たされています。
温泉の利用者は観光客らしく姿は見えず、地域の銭湯と雰囲気。旅行者のワタシにとってはかなり熱いお湯だが、これが地元では当たり前なんでしょう。
場所:JR東別府駅 大分交通バス・浜脇BS
泉質:単純温泉 62℃
訪問日:2008年5月12日