バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

鶴寿泉@明礬温泉(別府八湯)

2019-08-19 22:48:44 | 温泉(大分県)
別府市街から少し離れた伽藍岳中腹の標高400mの所、別府八湯のひとつの明礬温泉はその名の通り江戸時代から明礬が採取されてきた山の温泉街です。

湯けむりの立ち込める急傾斜の地熱地帯に石垣が築かれ、そこに湯の花小屋が建ち並ぶ明礬温泉の景観は、鉄輪温泉とともに「別府の湯けむり・温泉地景観」の名称で国の重要文化的景観として選定されています。

高速道路の巨大な橋の袂にある明礬温泉BS付近が明礬温泉の導入部。ここから坂道を登ってゆき、数軒の温泉旅館の奥のところに地元の共同浴場、鶴寿泉があります。

入浴は無料だが入り口の仏さんにお賽銭を入れることになっているようです。中に入ると、5人程でいっぱいいっぱいの狭い湯船に、先客がぎっしり。

二人ほどが上がるのを待って入浴してみるが、あれ?案外温いな。先客が埋め過ぎたのでしょうか。大勢が入った後の湯を舐めるのは勇気がいるが、恐る恐る舐めてみたら硫黄臭はなく、僅かに酸味を感じます。

多量の湯の華が舞っているが、僅かに白濁する程度。じっくり浸かっているうちにだんだん先客が去っていき、ようやくゆったりすることができました。しかしその分、湯量が一気に減ってしまった…

この共同湯の横の空き地では、地面から自然に湯気が上がっています。民家の並ぶ中で当たり前のように湧く温泉…これが別府の底力ですね。

・場所:亀の井バス・明礬温泉BS
・泉質:酸性泉 源泉温度69.5度
・2008年5月11日

浜田温泉@亀川温泉(別府八湯)

2019-08-19 22:38:39 | 温泉(大分県)
日豊本線・亀川駅近くの海沿い、別府八湯のひとつの亀川温泉は、大正時代に開院した海軍病院(現・国立病院機構別府医療センター)を中心に発展した温泉街です。

亀川駅からすぐのところの旧街道沿い、数軒の旅館が無ければのごく普通の住宅街と思うようなところの真ん中に、市営の共同浴場・浜田温泉があります。

唐破風の立派な建物は新しく再建されたもので、エントランスのところにはスロープが設けられ、公立の温泉らしくバリアフリー化されています。

入浴料はここも100円。例によって脱衣所と一体の温泉には僅かに褐色のお湯が満たされています。ほのかに塩味が感じられる塩化物泉なので、冬場にはよく温まりそうだが、温泉をハシゴしている身にはガンガン堪えます。

新しい施設の割には浴室がそれほど広く作られておらず、コンパクトにまとまっているので、空いている時間帯なら実に落ち着くいい温泉です。

この施設の向かいに、旧の浜田温泉をリノベーションした浜田温泉資料館があって、施設内に昔の浴場を再現していて興味深いのだが、この日は休館日でした。次回訪れたときにはぜひとも入館してみたいところです。

・場所:JR亀川駅 大分交通バス、亀の井バス・亀川駅前BS
・泉質:塩化物泉 55.3℃
・訪問日:2008年5月12日