熊野交通・湯川温泉BSから徒歩20分ぐらい…バス停前の「きよもん湯」のところから坂を上り、てっぺんのトンネルを抜けて紀勢線の上を渡って坂を下る。海岸に近づいたところで細い道を左に入ってすぐのところ、紀勢本線の線路沿いにある木造2階建ての実にひなびた旅館です。
ここはその温泉の質と量において、一部マニアには有名な名湯で、以前にも立ち寄りで訪れたことがあるのだが、今回、そのお湯を堪能しようと思い、宿泊してみることにしました。ちなみに温泉のレポートはこちら。
もみじや旅館(温泉)@夏山温泉
夕食は1階の別部屋でいただくことになります。テーブルの上に最初からすべて並んでいます。家族経営の民宿のような旅館のこと、仲居さんがいてないので仕方ないですね。南紀ならでは、並んでいるのはほとんどが魚料理です。
タイのアラ炊きは適度な甘辛。身もたっぷり詰まっていますね。
エビのボイルはマヨネーズで。
何よりもピカイチなのはお造りです。太地と勝浦の両漁港に挟まれたこの地のこと、お魚の新鮮なこと…それにも増して、鯨の刺身が絶品です。さすがクジラ漁の本場です。わたしたちのために犠牲になってくださったクジラさんに感謝しながらいただきました。
朝食は1階の食堂でいただきます。朝は原価の安い素材を使っているが、それぞれが丁寧に拵えられていて好感が持てる。
それにしてもご飯がふっくら炊けていて実においしいですね。旅館の朝食はご飯で決まると断言します。これは極上。
この旅館、建物や部屋はかなり古くて、扉や窓の建てつけも良くないが、きれいに清掃されていて不快感はありません。人のいい年配のご主人や女将さんも癒されます。ただ、暖房は今や見かけなくなった石油ストーブで、これの臭いには閉口しました。こればかりは何とかしてほしいものですね。
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