伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺駅から路線バスで10分足らず、修善寺温泉バス停まで8分。日本百名湯に選ばれている修善寺温泉は、伊豆半島で最も歴史がある温泉です。
温泉街の中心に流れる修善寺川の両岸には温泉宿や飲食店が建ち並ぶとともに、修善寺温泉のシンボルというべき「独鈷の湯」があり、無料で足湯を楽しめます。
この修善寺には「独鈷の湯」など共同湯が7ヶ所あり、これらは地元住民の利用のみ許されていた状態でした。しかし2002年、歴史ある外湯を復元して観光用の温泉施設にした「筥湯(はこゆ)」が開業し、観光客も入浴可能となりました。
修善寺を愛した夏目漱石の漢詩にちなんだ「仰空楼」がそそり立っており、ここのシンボルになっています。内湯のみのシンプルな温泉施設だが、入浴料350円とは安い。
浴室は木で覆われ、天井から光が差し込む造りになっています。澄明で無味無臭の単純泉が湯口からサラサラと流れ出ているが、「加温あり・加水あり・循環あり」という、泉質的には銭湯と変わらぬお湯が満たされています。
修善寺では以前、無秩序な湯の汲み上げにより、温泉水位下がって海水が混入したり、主要成分の含有量が少なくなったりしたため、1981年より集中管理に切り替えているとのこと。貴重な源泉を守るためには、これはこれで仕方の無いことかも知れません。
・場所:東海自動車、伊豆箱根バス・修善寺温泉BS
・泉質:アルカリ性単純泉 61.2度
・訪問日:2007年2月5日
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