日本有数の観光地・和歌山県白浜町。半島状となって太平洋に突き出たその中枢部には、多数のホテルや旅館、リゾートマンションやレジャー施設が建ち並んでいます。
円月島や千畳敷、三段壁などの景勝地に加え、大型レジャー施設の「アドベンチャーワールド」では、ジャイアントパンダの子どもがぽこぽこ産まれるなど、話題にも事欠きません。
名前のとおり雪のような真っ白な砂浜の「白良浜」は、ハワイのワイキキビーチと姉妹浜提携しているほどの日本有数の海水浴場として、特に海水浴シーズンには内外から多くの観光客が集まってきます。
アクセスも優れていて、大阪・京都からはJRの特急列車「くろしお」が直通しているほか、羽田から南紀白浜空港へ1日3便のジェット機が飛んでおり、さらに紀勢自動車道も開通して南紀白浜ICが利用できるようにもなりました。
このように優れたリゾートである南紀・白浜ですが、つい見落とされがちなのが、ここが非常に良質なお湯の湧く温泉地であることです。
南紀白浜温泉は、熱海温泉、別府温泉と並んで「日本三大温泉」と言われているとともに、古くは牟婁の湯として万葉集に登場するなど、道後温泉、有馬温泉と並び日本三古湯のひとつに数えられています。
泉質は主に塩化物泉、炭酸水素塩泉で、高温のお湯のそのすべてを利用しきれずに、海に流れ去っていくほどの湧出量を誇っています。
白浜温泉のある紀伊半島は、日本列島を覆うどの火山帯にも属しておらず、火山が周辺にないのに温泉が湧き出ていることが、不思議とされてきました。
ところが近年の調査で、白浜、有馬などの温泉は火山性の温泉ではなく、フィリピン海から潜り込んだプレートから滲出した高温の地下水が滞留しているものであることが、最近になって判ってきたとのことです。
ところが近年の調査で、白浜、有馬などの温泉は火山性の温泉ではなく、フィリピン海から潜り込んだプレートから滲出した高温の地下水が滞留しているものであることが、最近になって判ってきたとのことです。
白浜温泉では街中のあちこちに源泉があり、湯けむりをたなびかせています。そしてその源泉の近くには共同湯が設置され、地元の方はもとより、観光客が「外湯めぐり」を楽しむことができます。
「外湯めぐり」といえば、旅館の下駄を履いていけば各外湯が無料になる城崎温泉が有名だが、こちらはそんなシステムもないし、旅館街をそぞろ歩く風情もありません。
しかし、城崎は集中配湯でどの外湯でも同じ泉質なのに対し、こちらはそれぞれ異なる源泉のお湯なので、泉質の違いを比べるなど、純粋に温泉を楽しむにはこちらです。
しかし、城崎は集中配湯でどの外湯でも同じ泉質なのに対し、こちらはそれぞれ異なる源泉のお湯なので、泉質の違いを比べるなど、純粋に温泉を楽しむにはこちらです。
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