鳥取駅を出発して、鳥取砂丘、「山陰の松島」と呼ばれる名勝浦富海岸を経由して岩井温泉まで、レトロなボンネットバスが季節運行しています。これは、バス路線がない景勝地に観光客が訪れやすいようにと、岩美町が広島県の福山自動車時計博物館から購入したボンネットバスを、鳥取のバス会社、日本交通に運行を委託して実施しています。
車両はいすゞのBXDで、昭和40年製とのこと。ボンネットバスは山間部や狭隘路線を走るのに便利なため、いすゞのこのタイプは昭和の40年代後半までは製造されていました。この正面のデザイン、最近まで消防のポンプ車でもよく見かけましたよね。
丸っこいお尻や板張りの床など、なんともレトロ!今のバスに比べたらシートが小さく、かなり窮屈です。もちろんエアコンがないので、窓を全開にして走っているんだが、このほうがエアコンより快適に感じます。
運転席も手作り感が溢れています。メーターやスイッチの配置もいたってシンプル。しかし今の車と違ってパワステがないので、運転士は交差点の度にキツい労働を強いられる。
でも乗客は交差点の度に、レトロバスのお約束、ぴょこんと飛び出る方向指示器を楽しむことができます。
トンネルに入ると車内灯が点くが、白熱灯の赤っぽい光なのでこれまた萌え!
車掌の話によると、運行経費や交換部品の関係で、毎年のように運行の危機に晒されているそうです。幸いにして今年は5月から運行を始めるようですが…「乗って残そうボンネットバス!」
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