JR山陰本線・倉吉駅より、日ノ丸バスで20~25分ぐらいのところ。平安時代末期の1164年に発見されたという歴史豊かな三朝温泉は、三徳川の両岸には大規模な旅館が立ち並ぶ大規模な温泉地です。
三朝温泉にはここの三朝旅館協同組合が提唱する「湯めぐりの宿」という温泉旅館の日帰り入浴を受け入れるシステムがあります。これだと格式ある老舗旅館の旅館大橋のお風呂が入れるぞ!っと思い、今夜の宿に荷物を置いて、早速出かけることにしました。
実に立派な唐破風の玄関を入って日帰り入浴を告げると、恭しく靴をそろえてくれる。入浴料の1,000円を支払って、案内のとおりに長い廊下を進んでいくが、さすが高級旅館、インテリアも上品。渡り廊下を超えたところに大浴場があります。
浴室に入ってみると、この規模の旅館にしてはそれほど広くない室内の中央に丸い浴槽が横たわっています。三朝温泉の常として浴槽の底から新湯が流れ出ているようだが、入浴感が希薄。しかも、室内は温泉の臭いではなくシャンプーの臭いが充満しています。
浴室横の扉から螺旋階段を下りると、露天風呂になっているが、ここも至って普通。強いて特徴を言うのなら、三徳川のせせらぎを眼前に楽しめることぐらい。釈然としないまま温泉を後にし脱衣所の泉質表示を探すと、そこにはやはり、加水・加温・循環との表示がありました。
なんでも、源泉は男女入れ替え制で、日帰り入浴の時間帯には女性が源泉の恩恵に授かれるが、男はスーパー銭湯みたいなところになるらしい。がっかりです。
そもそも、この「湯めぐりの宿」のシステム、使える旅館と使えない旅館があるし、タオルは持参だし、有料で、しかも旅館によって値段もバラバラ。これでは普通の温泉の外来入浴と何ら変わりません。
黒川温泉の入湯手形とはいかずとも、せめて有料の共通入浴券にするなど、もっと考えようもあろうに。全く使えんなぁ…
・場所:三朝温泉入口BS
・泉質:単純放射能温泉・含弱放射能-ナトリウム塩化物泉(混合)
・訪問日:2008年9月17日
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