七釜温泉(しちかまおんせん)は兵庫県北部の新温泉町、カニで有名な浜坂から少し内陸に入った岸田川畔にある鄙びた温泉地。温泉の発見は1955年というから、比較的新しい温泉です。
この温泉街には大旅館は存在せず、個人経営の旅館が数軒ある程度。場所が場所だけに冬場はカニ目当てのお客さんで賑わうそうなのだが、訪れた時ははシーズンオフ。温泉街は閑散としていて、この旅館も貸し切り状態でした。
カニのシーズンオフとはいえ、漁場に恵まれたこの地域のこと。新鮮な魚介類は事欠きません。
七釜では源泉の温度がちょうどいいので、ほとんどの旅館が加温も加水もない源泉掛け流しだそうで、もちろんこの旅館も同様。
小規模のお宿なので浴室もさほど大きくなく、浴槽もやや小さめだが、浴槽の水面下に湯口があって、そこから静かに新鮮なお湯が注入されています。
カーキー色のお湯は匂いも味も希薄。浴槽温度はやや高めで、浸かるとガツンと身に沁みます。あまりにも有名なカニに目が行きがちだが、実はこんな良泉が潜んでいるのですよ。
・場所:全但バス・栃谷七釜温泉BS、七釜温泉口BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩高温泉 50.4度
・訪問日:2012年5月13日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます