鳥取県東部の温泉地、岩井温泉は、旅館はたった3軒だけだが、良質のお湯を誇る閑静な趣のある温泉街です。今回はこの「岩井屋」に宿泊することにしました。
足元湧出の温泉にじっくり浸った後、待望の夕食です。食事は別の客室で…部屋に入ると手の込んだ先付けやお造りが並んでいます。さすが高級和風旅館、見た目にも美しいですね。後方は胡麻豆腐です。
お造りは中央にこの地域特産の猛者エビがメイン。身がプックリしていて甘みも充分。この時期、ちょうど満開の桜の枝が添えられていて、季節感の演出もニクい…
煮物と蒸し物、道明寺のお餅はしゃりしゃりした食感が楽しい。ラッキョウが入っているのかな?
焼き魚は鰈の西京焼きです。
天ぷらはカニ、フキの葉、長細いのはハチクかな?後出しで運んでくるのに冷めてるのは如何なものか…いささか油くさいのも気になる。
紙鍋しゃぶしゃぶです。上質な肉質の但馬牛を使っています。胡麻ダレが濃厚。
蛤の土瓶蒸し…これは絶品!出汁のとり方が秀でています。
ここのご飯が実に美味しい。炊き方が絶妙なんです。艶やかで薫り高い。調理の基本的なところが実にしっかりしていると感じさせます。
デザートは苺とマンゴープリン。この苺は近所で作っているそうです。美味さのあまり、帳場で農場を教えてもらって、翌日、買い求めに訪れてしまいました。
朝食もオーソドックスながら、豆腐竹輪が並んでいるのは鳥取らしいですね。夕食同様、ご飯が実に美味しい。これは朝から食が進みます。
なんといってもこのお味噌汁、例によって出汁がいいのと、惜しげもなく投入された茸類が旨みを増幅させています。基礎のしっかりした上品な料理の数々、この温泉の質の高さが伺えますね。
- 場所:岩井温泉
- 訪問日:2011年4月15日
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