花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~リビアングラス~

2011年03月09日 | 天然石標本
昨日は急遽のお休みすみませんでした。
おかげさまでどうにか結膜炎の症状も少し治まり
ようやくPCに向かうことができるようになりました。


一日遅れですが、今回ご紹介するのは
天然石の中でも少々変り種の
『リビアングラス』です。
またの名を『リビアンデザートグラス』
いわゆるエジプトリビア砂漠で発見された
ガラス質の石という意味です。


以下書籍による説明文です。


リビアングラスは『テクタイト(=隕石が地表へ衝突した際に
地表の物質が熔融して形成された天然ガラス)』の一種で、
テクタイトとは、衝撃により飛び撥ねた地表の物質が急激に蒸発し、
部分的に凝集して形成されたものらしく
原石の表面にはディンプルと呼ばれる特有の凹凸と飛翔痕を持つ。
ギリシア語の溶けた、型にはめたを意味するtektosが由来。
産地によっては特別の名前で呼ばれることも。
また、テクタイトはほとんどが黒色透明が一般的だが
中にはリビアングラスのような黄色もある。
他に同じ仲間として
旧チェコスロバキア産のグリーン色が非常に美しい
『モルダバイト』が有名である。





表面の凹凸(=ディンプル)がよくわかります。

ネット等の説明によると
リビアングラスには、隕石衝突により「イリジウム」と呼ばれる
地球上では北極の氷の中などにしか存在しない
レアメタルが多数含まれていて
現在ではエジプト政府が採取を禁止し
入手困難になっているとか。
実際、写真のリビアングラスもかなり高額なお値段でした(苦笑)。





尻尾のようなところがいわゆる飛翔痕に
あたるのでしょうか…?


リビアングラスの起源は古代エジプト時代にまで遡り
かの有名なツタンカーメンの王墓からは
リビアングラスを使った装飾品が数多く見つかっているらしいです。
なお、世界最大のリビアングラスは
パリのフランス国立自然史博物館に展示されているとのことです。


純粋な天然石ではありませんが
どこか宇宙のロマンを感じるような不思議な石ですよね?


それでは次回更新は
多少イレギュラーになりますが金曜日です。
早春の青空のような
青灰色の「エンジェライト」を
ご紹介したいと思います。
コメント (2)
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