花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~千枚はがしとモスグリーンの扇~

2016年06月08日 | 天然石標本
今日ご紹介するのは形がものすごくユニークな鉱物二種です。
一つ目はこちら
以前、美麗結晶のアクアマリンと
共生しているマイカ(=雲母)をご紹介したことがあります。
(2010.12.14ブログ参照)


『muscovite(和名:白雲母)』


ネット等による詳細は以下の通り


ガラス光沢または真珠光沢があり、無色または白色透明。
六角板状の結晶で、薄くはがれる。
この特徴のため、『千枚はがし』の別名も。
単斜晶系。ペグマタイト中のものは大形で、
電気絶縁材料に利用。





これだけ見事に特徴が現れた石を
ゲットできるのは珍しいことだと思います。
お店で目にした瞬間、おお、これは凄い!と感動。
恐る恐る値段をお聞きしたところ
思いがけずも良心的な価格で非常に助かりました。
千枚はがしの異名を持つ石ですが
実際にSGMセミナーでも試したことがあります。
セロファンのように果てしなく薄く剥がれていくのには驚きです。
とても石とは思えない!
もっとも今回入手した石ではもったいなくて
試してみたいとは思いませんけどね(苦笑)。



二つ目はこちら
扇状のエピドート=緑簾石(りょくれんせき)です。
こちらも名前の通りの形状ですね。


『Epidote(和名:緑簾石)』


書籍及びネット等による詳細は以下の通り



緑簾石はグループ名。
十種の鉱物からなるが、その中の代表がこの緑簾石。
組成中で鉄分よりもアルミニウムが多くなると、
グリーンは薄くなり、
灰色や淡い褐色に変化し『クリノゾイサイト(斜灰簾石)』となる。
明るいグリーンの石は、ピスタチオ(ウルシ科)の実の色に
似ていることから『ピスタサイト』。
『デルフィナイト』(フランス産黄緑色の石)、
『アレンダライト』(ノルウェー・アーレンダール産のくすんだグリーンの石)。
水晶中にも含まれて結晶し、日本では“草入り水晶”と呼ばれる。
マンガンを含むと紅色となり
『ピーモンタイト』(和名:紅簾石(こうれんせき))と呼ばれる。
それを多量に含むために赤く縞状になったものが
『紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)』。
埼玉県長瀞のものは天然記念物に指定。
『エピドート』の名前の由来はギリシャ語で『増加する』
という意味の『Epidosis』から
結晶の状態の特長から由来する。
また、和名の『緑簾石』は同じく結晶の状態の特長からの由来で
緑色で『簾(すだれ)』に似ていることから。
代表的な色は名前の示すように濃い緑色~黄緑色で
色の濃淡は含有する鉄の量で決まる。
同グループには『ゾイサイト:灰簾石』があり
『ゾイサイト』の青色系は『タンザナイト』
桃色系は『チューライト』。
名前の由来は1801年フランスの鉱物学者によってエピドートと名付けられた。





色合いは若干地味ですが
見事な扇状が気に入りました♪
どちらも同じ店で購入したのですが
まだ新規出店だったためか
値引きしてもらえました!
また一つ、新しいお店が増えて嬉しいです!!


次回は戦利品ラストにして
完全に新種らしいレッド・カルサイトをご紹介したい思います。
ぜひともお楽しみに♪


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