とうとうスペイン旅行記も後わずかになりました。今日はマドリッドの世界でも有数の規模と内容をもつプラド美術館です。とても広くて何日も通いたいようなところです。そんな美術館をツアーのためにかけ足で観て回りました。
こちらはベラスケスの「ラス・メニーナス(女官たち)」です。マルガリータ王女を取り囲んでいるのは、お付きの女官、待女、目付役、2人の小人と1匹の犬です。その後ろには大きなカンバスに向かうベラスケス自身が描かれています。背景には鏡がかかっていて、王と王妃の上半身が映っています。王と王妃は絵を観る私たちと同じ側に立っているように見えます。こうして手前・中間・背景と描き分けることで遠近感を出しているそうで、離れて観ると驚くほど奥行きを感じました。画面の上(天井部分)がかなり空いていますが、それも遠近感を出す効果のひとつということでした。
こちらはゴヤ作「カルロス4世の家族」です。画面左側奥にゴヤ自身の姿が描き込まれています。上記のベラスケスの「ラス・メニーナス(女官たち)」の影響を受けているそうです。
ゴヤ作「裸のマハ」です。
マハ(maja)とは、「小粋な女(小粋なマドリード娘)」という意味らしいです。
「裸のマハ」を描いた翌年以降に「着衣のマハ」が描かれたそうです。トルコ風の衣装を身にまとい、お化粧もきれいにされています。残念ながら日本に出張中で観られませんでした。
ゴヤの銅像です。
2011-12-13(火) 撮影