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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

バスターズ

2019-04-03 23:36:02 | 洋画
シネマート新宿の企画興行<のむコレ2018>にて上映されたイタリア映画
期せずして同日にDVDリリースされた「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」に抜擢されたステファノ・ソッリマ監督の2012年の作品でしたねぇ
イタリア国家警察の機動隊委員の活躍を描いたポリスアクションです
所謂デモや暴動といった危険な現場で働く警官たちの仲間愛のお話となっていますが
英語のタイトル「ACAB 」とは一緒に表示されてた「All Cops Are Bastards」ってことで
機動隊と対峙するデモ隊の罵声で"警官のクソッタレ"すか

所謂デモ隊と言っても暴徒化した連中ですから一気に攻め込んでいき警棒で手当たり次第に殴る訳でして
命の危険との隣り合わせの警官でもあるんですね
ってことでデモ隊を殴り倒す時には全く容赦為しという事で彼ら機動隊員にしても
自分の命がかかっているからか、善悪の境界が曖昧な司法行為であるわけで
そんななかで揺れ動く数人の機動隊員の感情と矜持の隣り合わせの暴力で描く作品でしたねぇ

2012年の作品の舞台となるイタリアローマのだかえる社会問題にもうあれなんですね
移民問題が蔓延していたようで
違法滞在の移民を集合住宅から強制退去させたり、移民居留地を撤去したりするんですね
ってことなんですが機動隊の隊長の息子は移民を襲う集団の一員になっていたり
自分もデモ隊に刺されたりするんですね
でも機動隊の仲間意識で移民を襲いに行ったりと
やっぱ善悪の皮膜の裏表っていうような連中ですから

家庭が崩壊していたりもするんですね
イタリアが抱えてるフリーガンの対策にも駆り出されるんですね
文化的背景を盛り込んだ独自性も興味深く、とても楽しんだ次第。

結局主人公である機動隊員たちも本当にクズばかりだし、
取り締まる犯罪者たちと何の変わりないけれど、
それでも見てるこっちは彼らに感情移入させられてしまうんですね

エンディングに関してはコレで終わるの・・・ってことで
見てるこっちに丸投げっていうのがよかったかな

2012年製作、イタリア・フランス合作映画
ステファノ・ソッリマ監督作品
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、フィリッポ・ニグロ、マルコ・ジャリーニ、アンドレア・サルトレッティ、ドメニコ・ディエーレ
コメント
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