MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

殺る女

2019-04-23 23:19:32 | 邦画
映画の情報は殆どいれないので、この映画に武田梨奈が久々に
アクション映画に出演するんだと言う事でDVDの発売を期待をして予約をいれており
いち早く見たいと無理して取りに行って早速鑑賞したのですが
これドイヒー
なんと彼女の特性であるアクションは完全に封殺されていた(汗

韓国の女性アイドルグループKARAのメンバーだった知英を主演にした女殺し屋のお話でのバイオレンスアクションっていうのと国際色豊かな俳優陣を揃えたキャスティングといってるんだけど、それほどの著名人はヒロインの知英が殺す相手がなんとニコラス・ペタス
なんと武器無しで娼婦に化けて素手とハイヒールで殺すなんてあり得ねえだろう

ヒロインの殺し屋の愛子は、幼い頃、両親を目前で殺した腕に"サソリのタトゥ"ーを入れた男を探しながら殺し屋稼業を続けてるんですが
両親を殺された後のヒロインのバックボーンは語られない
そうなんですよね依頼人とかエージェントとかまるっきり出てこずに
なんでこの人物を殺すのかってのも語られない

一方、孤児院育ちで元暴力団員の加賀は、妻と娘と平穏に暮らしていたが、
孤児院時代の暴力団幹部に嵌められ、再び暴力の世界に足を踏み入れる事になる
そんな俊介が家族を人質に麻薬取引に荷担させられて
その現場にヒロインの女殺し屋が現れて加賀以外を抹殺するのですが
一瞬加賀に腕にあるサソリのタトゥを見てとった愛子

そして加賀には妹がいて、二人は施設育ちだったのね
そうなんですよねその妹に武田梨奈さんですが、お仕事はなんとナース
で、医者が好きなんですが彼はミーハーなナースと・・・ってことで
コンパで誘われた男と寝るんですが、ヤ○マンと言われてしまい
兄から預かった荷物の中には拳銃が・・・
そして目の見えない兄の娘の前でヤ○マンっていった男と
ミーハーナースと医者を射殺しちゃうものの・・・
 
アクション映画と銘打った作品に武田梨奈を起用したものの
なんと彼女の本当の見せ場はベッドシーンだけ。
確かに銃は撃つもののなんと映像的には銃のトリガーに指をかけるだけ、
と言う使い方は、ある意味監督のアクションできる女優さんにアクションさせないっていう意図はわかるんだけど
武田梨奈目的で見に来てるお客さんには完全な鷺でしかない

知英は確かに綺麗だし、カッコよくスタイリッシュな殺し屋を演じてはいるものの、ただそれだけ
それぞれに身の丈にあった役でキャスティングして欲しかった

子役は一人二役で殺し屋が自分とおんなじ女の子を生んでしまったようですね
巻頭と結巻の劇画は「キルビル」へのオマージュかな?

2018年製作、日米合作映画、「殺る女」製作委員会作品
宮野ケイジ脚本・監督作品
出演:知英、武田梨奈、駿河太郎、篠原篤、藤田りんか、ニコラス・ペタス、中尾隆聖、黒田アーサー、サヘル・ローズ、和希沙也、松本大志、日向丈。水石亜飛夢、シャリース
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好色元禄(秘)物語

2019-04-23 20:18:26 | 邦画
一日一本エロチック作品を見ていく企画
本日の一本はいつだったか東映チャンネルの深夜枠でOAされていたものの中から
「ウルトラセブン」の"アンヌ隊員"だったひし美ゆり子さんが一躍ハダカでブレークした作品。

68分の掌品であるけど田中陽造が脚本を書き関本郁夫がメガホンを撮ってる。
従って人間が上手に描かれていて
さらに出演してる方々が上手なので見るに堪えうるジャパーニーズポルノ
というかポルノ時代劇である

あえてポルノ時代劇と書いたのはプログラムピクチャーの
スタジオシステムが崩壊して日本映画自体時代劇が少なくなってる
つまり大道具・小道具・衣装に結髪と制作費を大幅に取られる時代劇映画は必然撮れない時代になってるということで
東映京都撮影所だから撮れた快作といっても過言ではない。
京都だけあって開巻と結巻の竹藪ロケとか
セットだけでなくロケでも地の利を生かしてる

まずはこの映画を見たときびっくりそして快哉を叫んだのは
狂言回しとしてでてくる小坊主(といってももういい大人だけど)の西鶏(さいけい)クンが、
色々と世間を見、男女の秘め事や人間の欲望を己の実態と把握して
主人公のお夏さんに、筆降ろししてもらって
坊主を辞めて生きてく決意を固め
「鶏」だから空を自由に飛べない
「鶴」なら自由に大空を舞える
と、このときに名前を西鶴(さいかく)にあらためると独白した時

田中陽造さん思い切った脚本本を書いてくれましたね
この映画一応井原西鶴の『好色一代女』をモチーフにしてるということで
狂言回しを尼さんの問わず語りから
小坊主に変換して、さらにその狂言回しを実在の人物である西鶴にまでしてしまうとい捏造
脚本家冥利につきる脚色力ですよね

当時流行していた潮吹きの場面で名和宏さん
この人は本当にこういう場面でも全力投球する人で
硬軟両方使えるの強みですよねぇ

汐路彰さんがエロ坊主好演
川谷拓三さんと橘麻紀のこういった東映ポルノとかプログラムピクチャーでの息のあったかけあいはこの映画からかしらねぇ・・・

1975年製作、日本映画、東映作品
関本郁夫監督作品
出演:ひし美ゆり子、橘麻紀、山田政直、名和宏、川谷拓三、北村英三、三井マリア、汐路章、室田日出男、志賀勝、片桐竜次、笑福亭鶴光、窪園千枝子
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