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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

警視ヴィスコンティ 黒の失踪

2019-04-19 19:20:48 | 洋画未公開
WOWOWのジャパンプレミア枠でOAされた後にDVDスルーされた
ヴァンサン・カッセル主演のミステリー作品でしたが
フランス映画特有のノワールものとは違い実に地味な作品であるものの
映画のプロット自体が観客をミスリードって言うか登場人物をもミスリードしていくので
ラストのオチの衝撃がかなり効いて来るんですが・・・
それにしても主人公のヴァンサン・カッセルが実に汚ない(色んな意味で)のが実にフランス映画らしくて良かったかな

ある朝高校生の少年が忽然と姿を消したと母親から警察に届けが出される
この事件の担当刑事ヴィスコンティは思春期の少年であるから家出かもと
捜査はもう二、三日待つべきと一旦預かるものの

個人的には別れた女房についていった息子が麻薬密売関わってって言う問題を抱えていて
プライベートでは仕事中だろうがなんだろうが酒浸りであった
しかし、失踪少年の高校から生徒の2、3人がISISに参加するといなくなったっていう報告を受けて
俄然この事件が単純な家出では無く失踪事件の可能性が高いとなって捜査が始まるんですが。そこに、少年の家庭教師だったっていう同じマンションの男が現れ
その男はヴィスコンティの捜査に しつこく付きまとうものだから
ヴィスコンティは その男への疑惑を深めて行く

まず、酒浸りの警視ヴィスコンティのキャラクターが少々度を越していて
自分の息子は釈放させるは、なんと失踪少年の母親に横恋慕して捜査にかこつけて
悲しみに暮れてる母親を無理矢理犯して
あげくあの行為は本心だとか言ったり
って言うか、確かに悲しみに暮れるサンドリーヌ・キベルランの佇まい自身
見てるこっちもそそられるものの、刑事としてはあるまじき行為で

まあ話が進むにつれて、この母親の彼に犯される心理ってのも何となく見えて来てたりするんですが
やっぱこう言う役はヴァンサン・カッセルの真骨頂でしょうかねぇ

先程悲しみに暮れるサンドリーヌ・キベルランの佇まいがそそられると書きましたが
私個人的には家庭教師の奥さん役のエロディ・ブシェーズのファンですので
彼女のこの映画に登場してくるキャラクターの中では一番まっとうなキャラクターには満足しちょります

さて結局、警視の息子の麻薬の密売の話しはいつのまにかどっか行っちゃってしまっていましたねぇ
ヴァンサン·カッセルとロマン・デュリスとの演技のせめぎあいを見る作品であったんですね

2018年製作、ベルギー・フランス合作映画
エリック・ゾンカ監督作品
出演:ヴァンサン・カッセル、ロマン・デュリス、サンドリーヌ・キベルラン、エロディ・ブシェーズ、シャルル・ベルリング、アフシア・エルジ、ジェローム・プーリー、フェリックス・バック
コメント
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