ようやっと最終章の最後の作品を見ましたが
タイトルに“beginning”とあるように
なんとこのシリーズ全作品の”beginning“だったんですね
ってことで映画本編のタイトル(なんとエンドクレジットの前に出てくるんですね)には最終章nの文字はないんですね
って前作“final”の時も“最終章”にもタイトルにこの三文字はありまでんでしたが
これで5→1→2→3→4のループが完成しての大団円になるんですね
なんとなく仕組まれたって感じですが、これで完全に緋村剣心のお話がつながり
彼の頬の十字傷と、敢えて逆刃剣で人斬り抜刀斎の異名がありながらも
人を殺さないっていう彼のポリシー全てのタネ証し的な作品でもありました。
そして今作では完全に人斬りとして生きてる剣心ですから
彼が剣を一閃するとその先の人物からCGで血潮が飛ぶんですね
ただ沖田総司からは、“そんな強くないですよ”って言われていましたねぇ剣心さんは
シリーズでのつながりとしては江口洋介さんだけなんですね
したがって勤皇・佐幕の跋扈する京都での江戸末期のお話になるんですね
池田屋騒動とか“禁門の変”とか字幕で出てくるんですね
前半は抜刀斎が人斬りとして佐幕派の志士たちを切り殺していく姿を描いていくという
ある意味ワイヤーアクションをちょっと廃しての、いわゆる殺陣での剣戟アクションっぽくなっていましたが
そんな人斬りの一幕、雨中で数人の佐幕志士を斬って捨てた中に一人斬られても斬られても、俺は死ねないって言いつつ斬りかかってくる窪田正孝さん
このしつこさは恋する許嫁への執着でもあったんですが
まさかこのシーンが重要な要素になっていたとはねぇ
そのためにクレジットされたんですね斬られるだけに窪田さんて贅沢だもんねぇ
そして巴の死体を見て泣くシーンって既視感あるんですが、
この既視感だけで何の映画だったか、このシリーズの一作目だったのか
よく思い出せない(汗
人斬り抜刀斎と一緒に暮らす有村架純演じる巴
との静かな暮らしで、ある意味前半の人斬りの動と静との差が激しいのはこの作品の肝なんですね
ここで人斬りとの剣心の葛藤が生じてくるんですが
巴との愛も生まれてきちゃうわけで、それによって剣心の心も浄化され
巴も許嫁の死から心は解放され
そして巴の日記から彼女の目的と過去の秘密が明かにされる
窪田くんがここで生かされてくるんですね
高橋一生さんは時代劇向きのお顔ではないと思ってましたが、イケましたねぇ
白い薄雪の中で白い着物の佐藤健と有村架純ってボケるだろうって思えるんですが
この白さがある意味巴と剣心の浄化された心裡を描出していたような気がするのは、私だけ?
あ、多分に巴が日記を書くシーンで文字面の綺麗さから本職のお方のボディダブルでしょうが
一部ロングショットで有村架純さんが書いてるシーンでは、
ちゃんとボディダブルのお方が指導されたんでしょうね
きちんと筆を立てて書かれていた・・・時代劇でよくシャーペンみたいに筆を寝かせて書いてるシーンではないのには感心させられた
シリーズ唯一、ラブシーンのある作品でしたねぇ
架純ちゃんも二人の男を愛して
佐藤健もシリーズの中で二人の女を愛してやまない作品になっているのかな
個人的には派手ではないものの、このシリーズ全作品の中で
いっちゃん好きな作品になるかも・・・
2021年製作、日本映画、「るろうに剣心 最終章The Beginning」製作委員会作品、WB製作・配給
大友啓史監督作品
出演:佐藤健、有村架純、高橋一生、村上虹郎、安藤政信、窪田正孝、渡辺真起子、藤本隆宏、北村一輝、江口洋介
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