チャンネルNECOでの11月27日の深夜枠というか、28日の早朝枠と同時に
日活での高橋英樹着流し任侠映画が2本OAされました。
この「逆縁三つ盃」と「渡世人 命の捨て場」の二本連続でのOAでしたが
多分に普通の人なら白河夜船の時間帯
私もご多分に漏れず・・・
ってことで録画視聴ですが、OAの順番は公開順と逆ですねぇ
ってことで録画視聴ですが、OAの順番は公開順と逆ですねぇ
高橋英樹最後の日活映画がこの「逆縁三つ盃」となるのかな
そうですね東映さんで着流し任侠路線と言う金脈に日活、松竹、大映と右へならえして日活では裕次郎さんとか、旭の作品もあったりするものの
この時代徒花的に東映路線に右へ倣えで梶芽衣子さん、松原智恵子さんに加えて
扇ひろ子さんまで女俠映画もありますが
英樹さんお一人で着流し任侠映画をお一人で日活の看板を背負ってこられたものの
とうとう英樹さんの日活最終作品の羽目に・・・
お話としては浅草の老舗博徒一家である潮一家の高橋英樹演じる代貸菊川
三代目の相続を親分から告げられるものの
この一家には実子が放浪の旅に出ていて
菊川は実子を三代目にと心に決めてるものの、側がそれを認めずに彼を三代目に推してる
潮のが兄弟分の沢田組の一人娘と菊川は恋仲で・・・
「男の紋章」依頼高橋:和泉のコンビは健在ですねぇ
「男の紋章」依頼高橋:和泉のコンビは健在ですねぇ
そんな時に稼業違いの安部徹演じるテキヤ得津組が潮のシマ内で賭場を開いているとこに菊川が乗り込むと
藤竜也演じる代貸が一存で治めるものの
親分の意思で菊川が襲われ幹部一人を殺めてしまい、菊川は務所に入る
務所には成田三樹夫演じる沢田組幹部峰も峰に恨みを持つ男に命を狙われて
彼に輸血したことで、二人は義兄弟に・・・
さらに峰と得津の代貸は義理の兄弟で
さらに峰と得津の代貸は義理の兄弟で
と一応前半で3人の立ち位置を紹介
そして内田朝雄の沢田と得津が手を組んで加藤嘉演じる潮を抹殺してしまい
務所を出てきた英樹はガタガタになった牛尾を立て直すものの
得津、沢田連合の嫌がらせにあい、藤、成田との関係性を際立たせつつ
渡世のしがらみから齟齬を生じていく中で
実子や子分を殺されて英樹の我慢の糸も切れて・・・
ある意味東映の着流し我慢劇のプロットを踏襲した作品ですが
成田は逆縁の盃を返し
実子を死なせた詫びで潮親分の墓に盃返す英樹
二人して道行はないものの最後の殴り込み
逆縁三つではなく
これは逆縁二つ盃でしたねぇ
藤竜也は親分にあくまで殉ずる形だったよねぇ
しかし、高橋英樹さんの生硬さの演技が、日活の着流し任侠路線を支えていたんですね
ちょっと東映さんとは違う雰囲気もまたいいもんですよね、
一種の高橋節になってるからねぇ
1971年製作、日本映画、日活作品、ダイニチ映配配給
野村孝共同脚本・監督作品
出演:高橋英樹、和泉雅子、成田三樹夫、露口茂、藤竜也、郷鍈治、赤座美代子、内田朝雄、安部徹、加藤嘉
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